2008年12月14日日曜日

マラソン大会の安全管理〜主催者準備編

人為的に(主として主催者により)左右されるコンディションについても述べておく。
まずは給水の量と内容である。季節はずれの暑さに対して予定量を大きく上回る給水の需要が当日明らかになった場合は、全くもって対応困難かもしれない。しかしたとえばホノルルマラソンでは消火用の水道を給水に用いることで給水不足がおこらないようにしているというというから、参考になるだろう。
ドリンクの内容については、多くの場合協賛飲料メーカーから提供されるスポーツドリンクをそのまま供する場合がほとんどと思われる。ところが近年、各メーカーが販売に力を入れるアミノ酸飲料と称してブドウ糖をほとんど含有しないドリンクもよく用いられている。これは必ずしもレース後半のいわゆる「ガス欠」時に役立たないのである。2003年の東京国際女子マラソン「記念市民マラソン」の際も、バナナやチョコレートなどの給食はなくこのアミノ酸ドリンクが不足がちに残っているだけであった。この点も主催者としては一考の価値がある。
また、ある程度悪コンディションが予想される場合などは、特に初の参加者に対してレース前の郵送文書やホームページ上で、たとえば「例年気温は○℃くらいになる」とか「帽子の着用が望ましい」とか「多くのランナーがドリンクボトルを自ら持参している」などと、事前に目にとまるかたちで通知しておくことも有効である。
次に、交通の問題である。エリートレースでは完全交通規制が実施されるので問題にならないが、ローカルレースやウルトラマラソンではランナーに「なるべく道路の左側を通るように」注意を促しておいて同方向の車の通行をさせたままの場合がある。これはランナーからすると非常に危険を感じるところである。スピードを落とさない車もあれば、対向車とすれ違おうとしてランナーのすぐ脇をすり抜ける車もある。地元警察との協議、コース設定の工夫(一つ裏道を使うなど)により改善したい問題点である。

マラソン大会における安全管理の大部分は、ランナー自らが体調の自己把握をすること、適切な用具の準備をすること、コンディションに応じてペース配分を柔軟にすること、の3つで解決可能である。多くのランナーが手に取っているランニング専門誌を通じてこのことを啓蒙していくのが望ましい。
ただし主催者側は、全てのランナーが必ずしも上記の3つの基本を守るとは限らないという立場から、安全管理対策を講じていかねばならない。速いランナーだから安心だともいえない。一大会が終了するごとに、いわゆるヒヤリハット事例を広く集め、検証・改善につとめる地道な努力も必要であろう。

2008年12月13日土曜日

マラソン大会の安全管理〜環境要因編

マラソン大会は屋外で行われるものであるから、時として過酷な自然コンディションがランナーたちを苦しめることがある。
2007シカゴマラソンは10月としては季節はずれの猛暑で気温31℃に達し、ついには給水が枯渇しレースを4時間で打ち切ったという。数百人が救急搬送され死亡者も一名出ている。
私自身の経験でも、2003年の東京国際女子マラソンは「記念市民マラソン」として多くの男性市民ランナーが参加した。ところが11月下旬の開催にも関わらずスタート時の気温が23℃を越えたため、ほとんどのランナーが結果的にオーバーペースとなり、しかも給水が不足して脱水とガス欠に苦しめられることになった。招待選手の捨てていったスペシャルドリンクを拾い集めたい気持ちになったのを記憶している。私を含めて多くの男性ランナーがほうほうのていで時間内完走がやっと、タイムもベストから20分以上遅れる者続出であった。この惨憺たる結果のためか、この男性ランナー参加の試みは1回限りに終わってしまった。残念である。
北海道マラソンなどの夏場のレースやホノルルマラソンのような亜熱帯地域でのレースは、参加者も初めから暑さを想定して帽子やウェアを工夫したりペース配分を考慮したりするからまだいいが、「季節はずれの暑さ」というのは咄嗟に頭の切り替えができず、悲惨な結果に終わることが多いと思われる。
寒い方では、毎年2月に行われる青梅マラソン(30km)で氷雨に打たれたときは、ゴール後歯の根が合わずいつまでもガチガチと震えが続き、生きた心地がしなかった。フィニッシュ地点からすぐ全員を温かい室内に誘導できればよいが、なかなかそうはいかない。

また最近愛好者を急激に増やしているトレイルレースは、山岳地帯にコースが設定されることが多いため、ときとして過酷なコンディションとなることがある。
2008年のOSJ志賀野反トレイルレースでは、梅雨の豪雨と低温に悩まされた。コースは泥濘と化し転倒者が続出。標高1000mを越える尾根筋では強風も吹き荒れ、低体温症となり動けなる選手も出たという。
気候コンディションはよくてもトレイルの場合コース自体が転倒、打撲、捻挫や骨折の危険に満ちているわけで、2008年の青梅高水山トレイルでも、山中で強度の捻挫によりヘリコプター救助を要する選手を目の当たりにした。
2007年の日本山岳耐久レース(通称ハセツネ)ではついに夜間走行時の滑落による死亡者が出てしまった。
またトレイルには登り下りがつきものであるが、登りでは(ロードレースのラストスパート時に匹敵するくらい)心拍数が上昇することから、今後心停止などの事故も増えてくることが懸念される。じっさい2008年の富士登山競走では第61回にして初の死亡者が報告された。

2008年12月12日金曜日

マラソン大会における安全管理〜自己体調管理編

マラソン大会に参加する人というのは本来、休日をレースのために費やせるほど体力的に(時間的に、経済的にもだが)余力のある人のはずである。
こういう人があくまでも自由意志で参加してくるものであるから、その中にレース距離を走りきれない者や体調の悪い者が混じっていることを主催者側が想定すべき根拠は本来乏しい。だから、「レース中の健康管理、安全管理は自分の責任で行ってください」というそっけない文言が要項に含まれているレースも多く、これはある意味当然ともいえる。ランニングというのは本来そういうもの、すなわち自分の体調・安全管理を自分で行いながら自分の責任で行うものだからである。少なくとも、トレーニング中の安全管理は自分で行っているに決まっている。
ところが最近、ランニングイベントも多様化し、日頃からトレーニングを積んでいるとはいいがたい人たちが多く出場してくるレースや、酷暑期のレース、不整地や丘陵地帯のレースなども出場者を多く集めるようになってきた。
またレース中の突然死が(昔から存在したはずだが)特にクローズアップされるようになり、あたかもあらゆる事故は主催者側が防がねばならないかのような風潮になっている。現に、あるマラソン大会などではことこまかに「以下の方は走行しないでください」という条件をホームページに掲載したり、レース当日にも配布したりしている(表)。少しでも事故を防止しようという善意から出た発案だとは思うし、じっさいよくできていることは認めるが、一方でランナーに対して過保護ではなかろうか。ランナーとはもっと自分の体について自分で判断し自分で責任を持つべき、そしてそれができる人たちのはずである。
2008年の大阪国際女子マラソンで初マラソンに挑戦した福士選手が終盤失速して4度も路上に転倒したことに対して、日本陸上競技連盟が安全管理の立場から、競走強制中止の要件を定める対策を打ち出した。これなども市民ランナーとしては「そこまで決めてもらわなくてもダメなときは自分で判断する」と少々反発心を感じるくらいが正常である。「よろよろになっても走り続けようとする選手」は「結果が全て」の競技エリートであることが多いのだが、これがテレビで大写しにされることで市民ランナーへの悪影響を心配する、というのが日本陸連の考えである。
確かに多くのランナーは、日々のトレーニングならば体調や天候が悪いときには「今日は中止!」と即決できるが、ことレースとなると「せっかく出場料を払っているのだから・・・」と出場をとりやめたり途中棄権したりする勇気を持てないのも事実である。したがってこのような大会主催者や日本陸連の試みも無駄とはいえないのかもしれない。
じっさいにランニング中の突然の心停止や不整脈などからかろうじて生還した人が共通して語ることは、「いつもとは違った」「尋常でない痛みや苦しさがあった」ということである。この他人からはわからない「なにか変」に自分自身が気づくかどうかが非常に重要なポイントで、この「なにか変」を決して根性や気合、精神力で乗り越えてはならないのである。

2008年12月8日月曜日

黒山鎌北湖駅伝


昨日、毛呂山町と越生町のそれぞれの体育協会の共催による黒山鎌北湖駅伝に埼玉医大チームで出場した。大学病院の真ん前の県道もコースになる、まさに地元の駅伝だ。最長区間が5kmだから、距離は比較的短い。
あえて前日に大学当直を入れて大学病院から走って6区最終区の中継所に向かおうという作戦だったが、幸い当直は特に何もなくてまあまあ休めた。
で、越生の梅林の先の中継点までは約10km。のんびりjogしてちょうどコールの時間に間に合った。6区の4.4kmはほとんどが下り。ブレーキをかけないように努めた結果、普段はとうてい出せないスピードを味わったが、後半はさすがに心拍が上がってしまい、平坦路に入ってからきつかった。7人を抜けたし、区間順位もまあまあだったし、スピード刺激も入ったので、まずまず満足。

埼玉医大の2チームは1-2区で1年生たちがデッドヒートを繰り広げて楽しんでくれたようで、よかった。皆、楽しかったと言ってくれているので、今後のモチベーションアップにつながることを期待したい。

2008年12月5日金曜日

母体搬送コーディネーター

NHK特報首都圏で周産期医療体制の話をやっていた。
日本医大多摩永山病院では近隣の開業医にローリスク妊婦の健診を任せることで妊婦健診の数が6割になったという。その分ハイリスク分娩が2.5倍引き受けられるようになった、とのことだが、永山病院での分娩希望妊婦はローリスクでも全員引き受けるように言っていたから、分娩数は増えるだけなのでは?
開業医とのカルテと診療方針の共通化など、見習う点も多いが、大学病院の「疲弊」を救うことになっているのか、もう少し詳細を知りたいところ。中井章人先生の顔を初めて映像で見た。なかなかスマート。
その後は、母体搬送コーディネーターの話。神奈川県の救急医療中央情報センターは、医師でも看護婦でもない救急隊員と思われる人が電話を受けて搬送先を探すのだが、依頼される医師も、どうしても頼んでくる側が医師でないとわかると「その辺の緊急性がわからないからどうもねえ」などと断りやすくなってしまう。オペレーターの専門性を高める努力をしている、というが、どうしても医師はそのあたりいくら専門性が高くなっても、見下してしまう悪弊があるから、さてどうか。
これに対して大阪は有力病院の部長クラスが電話番(搬送先振り分け役)をやっている。これだと切迫早産なのか、合併症妊娠なのか(心臓疾患合併妊婦など)、胎児奇形なのかによって適切に搬送先を依頼できるし、かつての部下や教え子、医局の後輩などのところに依頼すればなかなか断られにくい。関西弁の気安さか、「とってくれへんかなあ」と言われると、なかなかスムーズに搬送先が決まるのではないだろうか。なかなかいいシステムだ。
埼玉県だと、大学病院の準教授以上がおそらく20人くらい、市立病院の部長クラスが5人くらい。これで持ち回りにすれば1ヶ月1回くらいですむ。空床のある病院を専用端末で検索するとなると、病院などに「当直」しないといけないが、インターネットを利用すれば自宅でもできる仕事である。現実味があるのではないか?

2008年11月30日日曜日

宇都宮の朝jog〜trfとブルックナーリズム


宇都宮で土日に学会があった。今朝は朝日を浴びながら宇都宮の町をjog。まず県庁の壮大な建築の横を通り、宇都宮タワー、吊り橋、宇都宮競輪のある八幡山公園へ。少しアップダウンを上り下りした後は、東へ向かい、南北に走る田川に沿って走った。写真はその川沿いの道。
先日購入してiPod touchに入れたばかりの「Keep Runnning」(中級向け)を聞きながら初めて走った。かつて(大学生の頃)trfが案外好きだったので楽しみにしていたが、オリジナルの楽曲をそのまま使っているわけではなく、平板な同じトーンの演奏でメドレーのように曲が連なる構成にがっかりした。一応trfの「EZ DO DANCE」や「BOY MEETS GIRL」などは、オリジナルに近いアレンジでボーカルも入っているからまだましだったが・・・。外勤先の病院の外来で一日中流れているオルゴールによる流行歌有線チャンネルを思い出した。
普段、主にクラシックを聴きながら走っているから曲のテンポやリズムが走りのピッチに合わないことには慣れている。というか曲のリズムには関係なくピッチを刻んでいる(と言った方がいいかもしれない)。
ところがこのダンスミュージックは、わざわざピッチに近い拍数に合わせてあるのだが、それが必ずしも快適ピッチと一致しない。これはかえって走りにくい。無理にピッチを落として合わせることになる。
しかもtrfは2拍子と3拍子の連続「タン、タン、タタタ」というリズムが多いので、足が合わせにくいことこのうえない。意識しすぎるとたたらを踏みそうになる。ちなみにこのリズムはいわゆるブルックナーリズムと一緒で第4交響曲(ロマンティック)などで多用されている。ブルックナーを聴いて走るときは、ハナから走るリズムを合わせようなどとはしない(これはテンポが刻一刻と変わるから)ので、全く気になることはないのだが・・・。
というわけでこのせっかくの「Keep Running」、今後あまり聴くことはなさそうである。

2008年11月24日月曜日

GT-2130〜小指外側部に弱点あり

シューズマスターの役立ちブログに影響を受けて、1年半前からアシックスのGT-2100シリーズを基本トレーニングシューズとして愛用している、
このシリーズは毎年GT-2110→2120→2130と10刻みでバージョンアップされるが、基本的仕様やラストは変わらないので、安心して同サイズをネット注文できる。旧モデルはたいてい安くなっていて8,000円程度のお値頃価格で手に入る。
ちなみにこのシリーズにはNEWYORKと品名(愛称?副題?)が付いているように、アシックスが力を入れているニューヨークシティーマラソンの行われる11月にニューモデルが発売され、アメリカを中心としたワールドワイド展開のモデルである。
基本的にはワイドなラストで、サイズの割に大きめだから、たいていのアシックスのシューズでは25.0を選ぶ僕も24.5がちょうどいい。

さて、今日書こうと思ったのは、2008年モデルのGT-2130は小指の外側の張り出す部分に補強革がないので、穴が空いてしまいやすいぞ!という点だ。半年ちょっとで写真のような感じに大穴があいてしまい、ソールの摩耗よりこの穴がシューズの寿命を決めてしまっている。
ちなみにGT-2120ではこの部分にちょうど補強革が当てられており、決して穴が空くことなどなかった。毎日のように通勤ランに使用するのであるから、耐久性も求めたいのに、これでは・・・。
僕だけ小指が外即に突出しているわけではなく、ある後輩も同じシューズの同じところにでっかい穴が空いていたから、こうなるとシューズのせいだと言っていいだろう。
アシックスは「それならワイドモデルを買え」と言うかもしれないが、そうなると踵回りががばがばになってしまう。他の点が優秀なだけにもったいない。
先頃発売された2009年モデルのGT-2140は・・・・期待してカタログを見たが、この部分に関する限り、残念ながらGT-2130と同デザインであった。


***昨日のレースの疲労があったが、朝7時スタートで入間川サイクリングコースを上福岡へ。35kmを3時間弱で走った。最後は両膝がいたた、になった。写真はサイクリングコース上から見た川越の埼玉医大総合医療センター。研修医2年目に勤めた。

2008年11月23日日曜日

秩父宮記念ロードレース〜へばったがなんとか37分台

この由緒正しい名称のレースは今回がなんと第50回の記念大会。同じ埼玉県内とはいえ、車で1時間半近くかかる秩父の浦山ダム上をスタートゴールとし、秩父さくら湖畔をコースとして行われた。
まずは、駐車場から会場までのシャトルバス。少なすぎる。駐車場に着いてから長蛇の列に並んで、実際にバスに乗れたのが1時間後!
これは運営がまずいとしかいいようがない。出場料を500円あげてでももっとシャトルバスを用意してくれ。
実際、スタート時間を10分繰り下げて実施していたが、それでも最初の小学生の部に間に合わない家族が続出していた。
で、僕は10kmに出場。緩やかなアップダウンが連続する難しいコースで、ウォーミングアップも数百メートルjogする時間しかなく、若干序盤かんばりすぎて後半ピッチが落ちてしまい、2人に抜かれて39歳以下の部で13位だった。タイムは37分56秒。もちろん不満足だが、いい脚と心臓への刺激にはなった。

好天に恵まれて、陽光を反射する鏡のような湖面と、湖畔に屹立する秩父の山々をしっかり鑑賞できた。
次のレースは12月第一週の黒山鎌北駅伝。なんと学生チームのアンカーを走る(監督会議で認可された)。

金で釣られる産科医〜モラルハザードを引き起こさないか?

朝日新聞によれば、「さいたま市は21日、ハイリスクな妊婦の分娩(ぶんべん)や妊婦の救急搬送の治療にあたる同市立病院(緑区)の産科の勤務医に、来年1月から1件10万円の手当を支給する方針を明らかにした。地域の基幹病院として産科の勤務医を確保したい狙いがある。」とのことである。
10万円か。いくら何でも高すぎやしないか。
先週の埼玉県の産婦人科学会のときの情報によれば、さいたま市立病院は今年度いっぱいで退職者が複数出て、ついに6人(と言っていたかな?)の少数常勤医体制になってしまうらしい。大学医局からの補充の見込みは、まだないとのこと。
それでこんな高額の「エサ」を用意したと思われるが・・・。
実際はどう運用されるのであろう。搬送を受けるたびに当直医の頭には否が応でも「10万円」がちらつくだろう。「ハイリスクな分娩」の定義がはっきりしていないと、たいていの分娩にこの10万円をつけてしまいたくなりそうだ。
しかもこの10万円は個人ごとに支給されるか、産婦人科全体に支給されるかによっても、「奪い合い」が起きないか心配になる。「おまえは全然手伝ってないだろう!」とか「帝切の準備は俺がしたのに、執刀医のあんただけが10万円かよ」とか・・・。

2008年11月22日土曜日

赤羽〜皇居〜白金と走って会議に参加

今日の日中は、北里大学白金キャンパスで行われた全国遺伝子医療部門連絡会議というのに埼玉医大の遺伝子診療部門(正式にはまだ発足していないが)を代表して参加。
開始時刻まで余裕があったので、浦和の外勤先から赤羽まで電車で出て、赤羽から走っていくことにした。
朝から気持ちよく晴れて、しかも北西からの追い風を受け、快調に王子、駒込、本郷、お茶の水と過ぎ、皇居に達した。

土曜の皇居のランナーの多いこと。僕が三楽病院に勤めていた4年前よりもさらに多くなっている。マラソンシーズンまっただ中だしね。女性ランナーも半分くらい。たまにいる浅黒く痩せてランニングシャツに短いランパン、一昔前のマラソンシューズ(ターサーなどのニューモデルでは決してない)を履いてぜいぜいいいながらけっこうなスピードでとばすおじさんランナーを見かけたときは、昔はこちらのほうが多数派だったと懐かしさをおぼえた。
SecondWindもいっぱい集まって栄えていたなあ。加納さんやマーラさんのような一線級から市民ランナーまで同じクラブに所属するというのは新しい形態でどうなるかと不安視していたが、軌道に乗っているようだ。
そんな竹橋の風景に刺激されて、つい皇居は反時計回りに遠回り。
そこからは虎ノ門〜高輪〜東京タワー〜麻布十番〜白金高輪のコースで約20km。
白金高輪駅のファイテンショップを冷やかしに立ち寄ったら、飛びかかる様に応対してくれたお姉さんが水(チタン水?)を飲ませてくれた。おいしかったので3杯もおかわりした。相変わらずサービス精神旺盛で、首にぺたぺたファイテンシールを貼ってくれ、膝周囲にはファイテンテープを貼ってファイテンジェルを塗ってくれた。汗だくなのにね。首を回したり足踏みしたりさせられ「軽くなりましたか」と訊かれるので、別に大差ないと思ったが、儀礼上「軽くなったような気がします」と優等生のお答えをしておいた。もっともネックを一つ購入することになったが。
ファイテンは経営が少々傾いてきてそれで高橋尚子選手のスポンサー契約を切ることにした、とのウワサを聞いていたから、もしや閉店してやしまいかと思っていたくらいだったので、まだまだお店レベルでは元気そうで、ちょっとホッとした。

そんなことをしていたら、会議場にはちょうど時間通りの到着。走行中とは別の「asics」と大書した長袖Tシャツに着替えただけだったが、僕以外全員スーツにネクタイで、格好としては相当浮いていた。しかも片隅でひっそりしているわけにもいかず、埼玉医大から監事就任とかで代理で満場を前に挨拶させられた。ま、一人で浮いているのには慣れているけどね。
明日は秩父宮ロードレース10km。ファイテンのお姉さんの努力のおかげで脚は軽い、ような気がする。