青森から弘前へは普通列車で約50分。そこから北東側の登山口にあたる大石神社までタクシーで約30分。登山ガイドには「岩木山の登山適期は10月まで」と書いてあり、11月には冬山装備がいるかと少々構えていたのだが、幸い全国的に暖かい週末で、青森の気温も最低6℃、最高16℃という感じ。動き出すとウインドブレーカー上下はすぐ暑くなるくらいだった。
写真の赤倉神社(標高380m)を経ていよいよトレイルに。行者小屋での左折れを標識を見落とし、30分ほど道迷い。作業用林道に出てしまった。早めに変だと気づいたおかげで、ロスは最小限で済んだ。
石仏が転々と並ぶ赤倉の参道を伯母石まで登るとそこがこのコース最大の難所だった。大きな石がゴツゴツと積み重なったような岩場を乗り越えていくと、ふと振り返ったときに絶景が広がった。十和田湖、八甲田から青森市方面から日本海まで。北海道までは惜しくも見えず。
さらに急登がいやというほど続いてやっと赤倉山。そこから再度岩場の急登でやっと岩木山頂上(1625m)へ。
もちろん眺めはすばらしいのだが、さすがに寒風が吹きすさび、あわててウインドブレーカーにネックウォーマー、ニット帽まで着用に及ぶ。
富士山に登ってもきれいな富士山は見えないのと同じで、岩木山に登ってしまうと、美しい津軽富士は見えない。ゴツゴツの岩だらけの頂上だった。
さて、そのまま頂上を通過して南西側の八合目駐車場を経て嶽温泉まで下る計画。写真ではリフト乗り場から八合目までが一望できる。ここもまずは岩場を慎重に下っていく必要がある。頂上のこちら側は、スカイライン経由で車で八合目まで来られるので、軽装のハイキング客もちらほら。
標高1250mの八合目レストハウスでトイレ休憩を挟み、嶽温泉まではほぼ走れるトレイルを一気に駆け下りていく。登ってきた赤倉コースとは対照的に、落ち葉が覆う樹林コース。紅葉も楽しめる。標高450mの嶽温泉まで約50分。いいリズムで走れた。
嶽温泉に着くと、1日数本の弘前駅行きバスがちょうど10分後に。
これに乗れなければ、夕方の座長のお役目までに学会に戻れないところだった。あぶない、あぶない。
温泉を楽しむ時間も、紅葉に包まれた弘前城を散策する時間もとれなかったのは残念だったが、何とか今回の学会遠征における目的を果たすことができた。よかった。
計5時間30分。14km。高度上昇値1400m。
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