1日半滞在したブラチスラバ(派手さはないけどなかなかいい町だった)から、ウィーン国際空港を経て、いよいよ世界ハーフの開催国ブルガリアへ。ヴァルナ空港は、1970年代の東欧の雰囲気が漂うみすぼらしい田舎の小空港。かなり蒸し暑い。
おんぼろバスに乗って約40km離れたカバルナ近郊のホテルへ向かう途中にアクシデント。車内に焦げるような異臭がしておかしいなと思っていると、車内前方の床面がどんどん暑くなり、運転手がエアコンを切り、緩い下り坂をエンジンoffでニュートラルで下りながら何回もエンジンをかけ直そうとしている。さすがに車内がちょっとした騒ぎになりかけたとき、ガソリンスタンドへかろじて滑り込み、ここで応援のバスに乗り換えることとなった。オイル漏れからエンストを起こしたらしい。ちなみにいすず製の古い小型バスだった。
選手村となるゴルフリゾート(ホテル)に到着すると、ここでも大問題。次々と選手団が到着しているというのに、部屋の割り当てがなされていない。数部屋分の鍵を渡されて行ってみると、広いくせにベッドが一つしかない、床の舗装がされていない、その部屋に管理人が住んでいる(!)、などのトラブル続出。最後にはなんとか部屋を獲得して、野宿・雑魚寝はかろうじて避けられた。
ブルガリアに入った途端のこのドタバタ続出具合は、やはり西欧とは明らかに違う。運転手のラフな服装や、道路沿いのまさに何もない荒野の連続した風景、昼間の日差しなどは、ギリシャに近いかも。経済的なレベルもドイツ・オーストリアではなく、おそらくギリシャ寄りのはず。緑の牧場とバラとヨーグルトとというブルガリアのイメージをだいぶ修正しなければならない。実際、少し南に行くとトルコ、ギリシャに連続しているわけだから。
さてそうなると選手の練習場所にも事欠く。とりあえずこの日はゴルフリゾート内の車やカートが通る固い舗装道路で走るしかない。こういう新しい土地でいきなり距離を測りながら走るのに役立つのはなんといってもGPSウォッチである。僕のGARMIN(Forerunner 401)も狩り出されて、ある女子選手のペース走のお供になった(ちなみに僕自身は部屋割りのドタバタで走るどころではなかった)。コーチや監督たちに訊くと、もはやGARMINは相当な割合で実業団チーム、選手に浸透しているという。それはそうだろう、便利だもの。2年前の世界クロカンの頃は、まだ僕のGARMINを見せても「なんですかそれ?」という選手が多かったのに、ここ2年の変化は大きい。
実業団へ浸透するタイミングがやや市民ランナー(の中のマニア層)に遅れをとったのは、こうしたランニング関連グッズのとるいつものパターン。SKINS、2XUなどのコンプレッションウェアなども同様だった。
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