幻冬舎新書にて11月末発売の「箱根駅伝」を、3日後に間に合わせるべく急遽読み切った。生島さんは以前より「駅伝がマラソンをダメにした」「監督と大学駅伝」の著書がある通り、とりわけ大学駅伝には造詣の深いスポーツジャーナリスト。内容は私のような年季の入ったコアな駅伝「オタク」(「関係者」というほどではないが、単なる「ファン」以上ではある)をも満足させるモノであった。
箱根駅伝の長い歴史を振り返るというよりは、5区重視の傾向変化、大学当局の駅伝支援体制、リクルーティングの様変わり、留学生問題など、ここ数年で浮かび上がってきた箱根駅伝をとりまく話題や問題点にかなり深く切り込んでいる。だから面白いのだが、3日後に迫ったレースの後では、たちまち色褪せてしまう部分もある。
僕が興味深く読んだのは、東洋大学・酒井俊幸監督のインタビュー部分。面識があってもそのプロフィールは知らなかったことだらけ。
あとは各大学を「校技系」「積極派」「留学生受入派」「期せずしてボーダーライン派」「大枠提示系伝統校」「踊り場系伝統校」「無関心/諦め系伝統校」に分類している項が面白い。例えば最もご近所の城西大は「ボーダーライン派」、次に近所で同期の奈良君が監督をしている大東大は「踊り場系」、かつての常連・慶応/筑波は「無関心/諦め系」というわけ。ユーモアを交えつつも的確。
読むならとにかくあと2日!
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