年に一度、4大学の産婦人科が集まって開催される研究会の幹事会が新宿で行われた。遠路はるばる1時間半以上。予定議題に関する会議時間はわずか15分程度。もはやわざわざ本研究会とは別に半年前に集まって幹事会をする意義はないのでは?と意見を出したところ、賛同を得て来年からの幹事会中止が決まった。
情報伝達と少々の打合せなら誰もがメールでできる時代。10年以上前につくられた「会則」に縛られる必要ももはやないだろう。時間の労力の節約になって、本当によかった。
ちょうどそのときリュックに入れていたのがこの本、横山信弘著「脱会議 今日からできる!仕事革命」。読み始めたのは幹事会中止を決めてからだったが、その通り、と膝をうつところの多い内容で、あっという間に読み終えた。
病院にも「ダメな」会議は多い。各科の医長を集めて院長から資料の内容を読み聞かせられる「連絡会議」はその典型。滅多に討論や話し合いになることはない、一方的な伝達。内容は配付資料を読めばわかる。今年、病棟医長をはずれてこの会議に出なくてよくなり、本当にホッとしている。
自分の科で行われているカンファレンスも見直す必要がありそうだ。会議時間は分単位で決めるべきで最長60分、という原則を超えた朝カンファ。確かに中だるみするのは否めない。時間短縮を考えてもよさそうだ。
浮いた時間とパワーを現場復帰、顧客対応に使え、とこの本にあるが、病院ならば、実際の診療の充実に当てよ、ということになる。その通りだと思う。
0 件のコメント:
コメントを投稿