2011年11月28日月曜日

小江戸川越マラソン〜自重ペースだったのにいっぱい

昨年始まったこれも地元といっていい川越のレース。しかも蔵造りの街並みがコースの一部とあっては出ないわけにはいかない。昨年は同日開催のつくばマラソンの方をとったが、今年は満を持して川越のハーフへ。ところが1週間前から風邪気味。1日前にようやく喉の調子が最悪を脱し、出場可能な状態へ。前夜の大学当直、というスケジュールはまあお決まりのパターン。八高線〜高麗川乗換で西川越駅から会場に向かえば、30分程度で済み一番効率的なのだ。行きの電車では、手術室のI君と小児外科のO先生に出会い、マラソン談義。この病院でももっと走る人が増えると楽しいのだが。
 レースの方は、風邪明け、当直明けという事情もあって、自重したペースで。19:39-19:31と前半を刻んだが、中盤以降、細かな橋のアップダウンなどで徐々にきつくなり、10-15Kは19:47。これではフルのペース。これ以上は落とせない、と頑張って20Kまでは19:12。1時間18分の通過だったのでぎりぎり21分台が出るかと思いきや、ここからゴールまでが長い。競っていた選手を全部振り切ってしっかりスパートも決めてゴールしたのにラスト1.0975Kが4:37もかかっている。これは200mくらい距離設定が間違っているのでは?ちなみにガーミンでは総距離21.23kmとなっていた。
結果:1:22:47(1:22:42)(全体80位、40代男子21位)。入賞には遠く及ばず。近年のワーストに近いが、コンディション、距離の問題もあるのでうやむやにしておく。

2011年11月21日月曜日

坂戸市民チャリティマラソン〜後半失速

毎年出ている地元のレース。10Kの部が最長だが、あえて5Kに出場した。あわよくば年代別3位入賞も?という色気も。
結果は18分40秒の惨敗。40歳代男子の部で(54人中)7位。全体で(658人中)23位。余裕を持って入ったはずが、2K以降苦しくなるだけでずるずる失速。序盤に抜いた女子の1位にもあっさり終盤抜きかえされて抵抗できず。40歳代の3位は18分10秒程度で、昨年通りのタイムを出せれば入賞狙い目だったのに・・・。加齢退行とは思いたくないところ。うーむ。

2011年11月17日木曜日

高校駅伝応援サイトにワンポイントメディカルアドバイスが掲載される

いよいよ全国高校駅伝の時期が近づいてきた。今年は12月25日の開催。去年あたりから開催週が1〜2週間遅くなって年末に近づいているような気がするが、何か事情があったのだろうか?
以前小林高校から都大路を走った松本君が現役で東大入試を突破して陸上部に入部してきてくれたことがあったが、あまり全国大会の開催時期が遅いと、その後に受験する生徒にとってはきびしいのではないかと心配してしまう。
さて、高校駅伝応援サイトというのがあって(私も知らなかったが)、日本陸連の医事委員会のドクターたちがそれぞれのテーマに応じてメディカルワンポイントアドバイスを行っている。私も先日取材を受けて、今日掲載されたようだ。テーマは何と「イメージトレーニング」。全く専門でない領域なので、あわてて「ランナーのメンタルトレーニング」なる本を買い込んで読んでみたりしたが、結局は自分の経験と、陸連の遠征でご一緒した数名の高校の先生方からうかがった話を披露したにとどまった。学生時代の自分がビッグレースに弱かったことを思い出し、甘酸っぱい気持ちになる。
大したスペースでもなく、さほどの内容でもないから期待しないで見てほしい。

2011年11月5日土曜日

岩木山トレイルラン〜過密スケジュールの合間を縫って

 青森での臨床スポーツ医学会。土曜日に時間を捻出して、その美しい形状から「津軽富士」と呼ばれる岩木山でのトレランにチャレンジしてきた。
青森から弘前へは普通列車で約50分。そこから北東側の登山口にあたる大石神社までタクシーで約30分。登山ガイドには「岩木山の登山適期は10月まで」と書いてあり、11月には冬山装備がいるかと少々構えていたのだが、幸い全国的に暖かい週末で、青森の気温も最低6℃、最高16℃という感じ。動き出すとウインドブレーカー上下はすぐ暑くなるくらいだった。
写真の赤倉神社(標高380m)を経ていよいよトレイルに。行者小屋での左折れを標識を見落とし、30分ほど道迷い。作業用林道に出てしまった。早めに変だと気づいたおかげで、ロスは最小限で済んだ。


石仏が転々と並ぶ赤倉の参道を伯母石まで登るとそこがこのコース最大の難所だった。大きな石がゴツゴツと積み重なったような岩場を乗り越えていくと、ふと振り返ったときに絶景が広がった。十和田湖、八甲田から青森市方面から日本海まで。北海道までは惜しくも見えず。
さらに急登がいやというほど続いてやっと赤倉山。そこから再度岩場の急登でやっと岩木山頂上(1625m)へ。

もちろん眺めはすばらしいのだが、さすがに寒風が吹きすさび、あわててウインドブレーカーにネックウォーマー、ニット帽まで着用に及ぶ。


富士山に登ってもきれいな富士山は見えないのと同じで、岩木山に登ってしまうと、美しい津軽富士は見えない。ゴツゴツの岩だらけの頂上だった。
さて、そのまま頂上を通過して南西側の八合目駐車場を経て嶽温泉まで下る計画。写真ではリフト乗り場から八合目までが一望できる。ここもまずは岩場を慎重に下っていく必要がある。頂上のこちら側は、スカイライン経由で車で八合目まで来られるので、軽装のハイキング客もちらほら。
標高1250mの八合目レストハウスでトイレ休憩を挟み、嶽温泉まではほぼ走れるトレイルを一気に駆け下りていく。登ってきた赤倉コースとは対照的に、落ち葉が覆う樹林コース。紅葉も楽しめる。標高450mの嶽温泉まで約50分。いいリズムで走れた。
嶽温泉に着くと、1日数本の弘前駅行きバスがちょうど10分後に。
これに乗れなければ、夕方の座長のお役目までに学会に戻れないところだった。あぶない、あぶない。
温泉を楽しむ時間も、紅葉に包まれた弘前城を散策する時間もとれなかったのは残念だったが、何とか今回の学会遠征における目的を果たすことができた。よかった。
計5時間30分。14km。高度上昇値1400m。

2011年11月4日金曜日

スポーツ栄養士認定講習会

陸連トレーナー講習会、スポーツ栄養士講習会・・・。こうしたパラメディカルの講習会に「女性医学」の話をしに呼ばれることがときどきある。
今回は何と2時間。スポーツ婦人科に関わるほとんど話題を紹介することができる。といっても実際に焦点を置いたのは3項目。「無月経」「月経関連症状への対策」そして「性別検査」だ。
アスリートの無月経は、エネルギー摂取の余裕度が少ないことが原因だという考え方(low energy availability仮説)を紹介し、いよいよスポーツ栄養士の出番だ、とハッパをかけてみる。受講生は発奮してくれたであろうか。
月経関連症状のところでは、結果的にピル(OC)の使い方を紹介することになる。ヤーズ®が発売されて以降、長距離走選手などの痩せ型・小型のアスリートにも積極的にOCを出せるようになった、というような話をする。
性別検査の項では、そろそろ古くなってきた話題だが、セメンヤ選手の話をする。まだ受講生は興味深そうに聴いてくれる。この話題、あと何年もつか。
休憩時間に質問してくる受講生は、年配の方も多い。すでに高校やアマチュアのチームの面倒を見ている方も含まれるようだ。
スポーツ栄養士というとやはり女性が多いわけで、実業団駅伝チームなどでは唯一の女性スタッフとなることもある。単に栄養管理にとどまらず、女性アスリートの健康管理を幅広く支える人材となっていってほしいと思う。