男性ホルモン作用が弱く、(副作用の原因となる)エチニルエストラジオール量が少ない、という理由から私がかねてからアスリートにお勧めしてきた低用量ピル(OC)「マーベロン」に後発薬(ジェネリック)が昨年秋に発売されている。「ファボワール」というらしい。
含有成分は「デソゲストレル0.15mg+エチニルエストラジオール0.30mg」で、両者は全く同じ。ジェネリックの常でファボワールの方が値段が安く、1シート2,000円ちょっとで処方(販売)されているようである。マーベロンは3,000円前後のはず。
OCのほとんどは(もともと経口避妊薬であるため)自費処方しかできないが、月経困難症や子宮内膜症に対する治療としてOCを用いる場合は、「ルナベル」や「ヤーズ」を保険で処方できる。この場合、本人負担分が約2,000円で済む。今度のファボワールは保険処方に匹敵する値段であるところから、月経困難症の患者にとっても選択の幅が広がると考えられる。
ところが、どうやらファボワールの取り扱い病院、薬局は限られているようである。「様々な圧力により」と書いているweb pageもあった。宣伝もあまりなされていないし、私自身もまだこの薬剤には直接お目にかかっていない。病院周囲の院外薬局にもあるのか?おいおい調べてみよう。
婦人科スポーツドクターのマラソン日記
2012年1月29日日曜日
別大1週間前23キロ走〜喉をだましつつ何とかクリア
絶不調だ何だと言っている間に、あっという間に別大マラソン1週間前になってしまった。いつも通り、1週間前は25キロくらいを快調ペースで走っておいてグリコーゲンをなるべくいちど枯渇させ、直後から低炭水化物食に入っていく。
ところが今朝は体の調子が・・・。整体の翌日なので脚は重い。2〜3日後に軽くなってくるから、と言われている。しかも当直明け。病院の当直室は北向きで寒いうえ、暖房をつけて寝るとカラカラに乾燥する。昨日から喉の調子が悪かったところに、この当直で一気に悪化した。それでもビタミンウォーターとシナールによるビタミンC大量投与と、トローチor喉飴持続投与で何とか回復をはかりつつ、病院を出発。
結局、予定の25キロには少々足りなかったが、毛呂から的場・霞ヶ関を経て坂戸までの23キロをキロ4分45秒平均で帰宅ラン。バックパックを背負っているので、こんなもんだろう。
帰宅後は大阪国際女子マラソンTV観戦。清水さん、ペースメーカーとしていい仕事をした。ハーフマラソンまではすぐ行けそう。重友選手、強かった。24歳か・・・。マラソンも若さ?ということになると、おじさんは若干凹む。福士選手残念。フルマラソンに向いていないのではないだろうか?長距離選手がみんなマラソンに距離を伸ばせるわけでなく、「至適距離」というのがあるような気がする。川内選手などはマラソンが至適距離なのだろう。
ところが今朝は体の調子が・・・。整体の翌日なので脚は重い。2〜3日後に軽くなってくるから、と言われている。しかも当直明け。病院の当直室は北向きで寒いうえ、暖房をつけて寝るとカラカラに乾燥する。昨日から喉の調子が悪かったところに、この当直で一気に悪化した。それでもビタミンウォーターとシナールによるビタミンC大量投与と、トローチor喉飴持続投与で何とか回復をはかりつつ、病院を出発。
結局、予定の25キロには少々足りなかったが、毛呂から的場・霞ヶ関を経て坂戸までの23キロをキロ4分45秒平均で帰宅ラン。バックパックを背負っているので、こんなもんだろう。
帰宅後は大阪国際女子マラソンTV観戦。清水さん、ペースメーカーとしていい仕事をした。ハーフマラソンまではすぐ行けそう。重友選手、強かった。24歳か・・・。マラソンも若さ?ということになると、おじさんは若干凹む。福士選手残念。フルマラソンに向いていないのではないだろうか?長距離選手がみんなマラソンに距離を伸ばせるわけでなく、「至適距離」というのがあるような気がする。川内選手などはマラソンが至適距離なのだろう。
2012年1月28日土曜日
整体2回目〜ぐりぐりの痛みはだいぶまし
2週間前、初めての整体では「悶絶した」と書いたが、2回目はそれよりだいぶマシだった。おそらくこの間、疲労除去とセルフマッサージを意識したおかげだと思う。あ、もちろん前回のぐりぐりの効果もあるに違いない。
どうも現在の不調は、昨秋に左アキレス腱を痛め、それが治らないうちに無理したために硬く瘢痕治癒し、左ふくらはぎ下部に至るまでガチガチなうえ、それを庇って右ふくらはぎ上部から大腿裏にかけてもアンバランスに凝りまくっている、というのが一つの原因のようだ。
恥ずかしながら自分の脚なのによくわかっていなかった・・・。
40歳過ぎたら、なるべくたくさん走ってばかりではなく、疲労回復や体のメンテナンスへと頭と時間の使い方を切り替えて行かないといけないな。
このブログも切り替えのきっかけになった。質の高いスピードトレーニングもしていかないと、走りがどんどん鈍くなっていく・・・。恐怖である。
さらに大きな声では言えないが、だまされたつもりで「○○○ビータ」も始めてしまった・・・。もしも不調から急速回復したら・・・伝道師になろうかな。
どうも現在の不調は、昨秋に左アキレス腱を痛め、それが治らないうちに無理したために硬く瘢痕治癒し、左ふくらはぎ下部に至るまでガチガチなうえ、それを庇って右ふくらはぎ上部から大腿裏にかけてもアンバランスに凝りまくっている、というのが一つの原因のようだ。
恥ずかしながら自分の脚なのによくわかっていなかった・・・。
40歳過ぎたら、なるべくたくさん走ってばかりではなく、疲労回復や体のメンテナンスへと頭と時間の使い方を切り替えて行かないといけないな。
このブログも切り替えのきっかけになった。質の高いスピードトレーニングもしていかないと、走りがどんどん鈍くなっていく・・・。恐怖である。
さらに大きな声では言えないが、だまされたつもりで「○○○ビータ」も始めてしまった・・・。もしも不調から急速回復したら・・・伝道師になろうかな。
2012年1月16日月曜日
別大前最後の坂ロング走〜整体の翌日は脚が重い
昨日は越生駅出発で別大前の最後の奥武蔵グリーンライン走。3週間前だから本当はもう下り坂の負荷はかけない方がいいかもしれないが、どうもこの練習が足りていない気がして強行。もちろん前日に脚の強度の張りと硬結を指摘されているから、無理は禁物。
当初、上大満のバス停から飯盛峠へ上がる33kmコースを予定していたが、いざ坂道を登り始めると、大腿四頭筋に力が入らない!前日ぐりぐりされた臀部の筋肉も凝りを感じ、とにかく脚が重い。これでは疲れを貯めるだけ、と坂の途中から元のバス停に戻り、バス終点の黒山から一本杉峠へ登る短縮コースへ変更と相成った。
先月購入したニュートンのトレーニングシューズを初めて起伏路に使用してみたが、だいぶこのフォアフット着地を意識させる特別な仕様のシューズに慣れてきたこともあって、案外違和感なく走れた。特に下り坂ではしっかり作られた前足部を踏みつける意識でいけば、かえって普通のシューズより安定感を感じた。
下りのペースはだいたい4分15秒/kmで、まずまず快調に武州長瀬駅まで走りきることができてほっとした。計28km、2時間20分。
当初、上大満のバス停から飯盛峠へ上がる33kmコースを予定していたが、いざ坂道を登り始めると、大腿四頭筋に力が入らない!前日ぐりぐりされた臀部の筋肉も凝りを感じ、とにかく脚が重い。これでは疲れを貯めるだけ、と坂の途中から元のバス停に戻り、バス終点の黒山から一本杉峠へ登る短縮コースへ変更と相成った。
先月購入したニュートンのトレーニングシューズを初めて起伏路に使用してみたが、だいぶこのフォアフット着地を意識させる特別な仕様のシューズに慣れてきたこともあって、案外違和感なく走れた。特に下り坂ではしっかり作られた前足部を踏みつける意識でいけば、かえって普通のシューズより安定感を感じた。
下りのペースはだいたい4分15秒/kmで、まずまず快調に武州長瀬駅まで走りきることができてほっとした。計28km、2時間20分。
2012年1月15日日曜日
初めて整体に行く〜ぐりぐりに悶絶
走る方があまりに不調であるので、きっととんでもなく脚に疲労がたまっているに違いない、と、たまりかねて病院から徒歩3分のところにある病院職員御用達の整体に行ってみた。
すると、1年以上前に痛めた左アキレス腱から左ふくらはぎ下部にかけて「固まって治ってしまっている」ことを指摘された。「瘢痕治癒」とでもいうべきか。最初にトラックレースで痛めた後、1ヶ月ほどは休んだけど、まだ痛いのに無理に練習を再開したからなあ。昨冬にはいいタイムで走れたから問題ないかと思っていた。
それをかばって右脚のふくはぎ上部から臀部にかけてもパンパン。右ふくらはぎにはいやなしこりを実感する。お尻の横をぐりぐりされると悶絶。整体ってこんなに痛いのか・・・。
空いた時間はつい全部走ることに使ってしまい、なかなか体のメンテナンスの方には余力がまわらない。このスタンスを40歳すぎて変えていかねばならないんでしょうね。
うっかり筋肉が丈夫で(整体でもそう褒められた)、痛みもあまり出ないものだから、とことん走ってしまっていた。
まさに医者の不養生。凝り固まった脚の筋肉だけでなく、頭の中すなわちトレーニング負荷と休息についての考え方もほぐすところから地道に回復させていかないといけませんな。
2012年1月8日日曜日
県南駅伝〜絶不調続く
今年も県南駅伝に「うしろぐちRC」のCチーム1区(6.75km)として出場した。最近、5kmあたり30秒近く昨年を下回るレースが続いていたが、この駅伝も同じ結果となってしまった。昨年25分18秒だった同区間を26分00秒。
そもそも他選手のスタートダッシュについていけない。元中距離ランナーとは思えない。1kmですでに息が上がってしまって、ピッチもストライドも上がらない固い走りに移行してしまう。途中は3分55秒/km近くかかる有様。平均心拍数は165だから、もう少し頑張れるようにも思うが、脚が動かない。
これは貧血にでもなったに違いない!と即断し、帰りに川越の献血ルームに寄った。実は恥ずかしながら献血はこの歳で初めての経験。(休日午後ということもあったのか)多くの人が順番を待っていること、設備がきれいで快適なこと、流れ作業がスムーズなことに感心した。
で、まず血液検査。しかしHbは13.9。特に下がっている様子もない。しっかり400ml献血してきた。
うーん、この不調、原因不明のまま。重症なり。
そもそも他選手のスタートダッシュについていけない。元中距離ランナーとは思えない。1kmですでに息が上がってしまって、ピッチもストライドも上がらない固い走りに移行してしまう。途中は3分55秒/km近くかかる有様。平均心拍数は165だから、もう少し頑張れるようにも思うが、脚が動かない。
これは貧血にでもなったに違いない!と即断し、帰りに川越の献血ルームに寄った。実は恥ずかしながら献血はこの歳で初めての経験。(休日午後ということもあったのか)多くの人が順番を待っていること、設備がきれいで快適なこと、流れ作業がスムーズなことに感心した。
で、まず血液検査。しかしHbは13.9。特に下がっている様子もない。しっかり400ml献血してきた。
うーん、この不調、原因不明のまま。重症なり。
2012年1月5日木曜日
1月3日は皇居40km走〜今年も後輩の手前何とかこなした
かれこれ10年になる1月3日の皇居40km(8周)走。最近は鉄門陸上部の現役部員や他大学医学部の長距離部員やOBも参加してくれて、10人程度が集まる。10時スタートで13時にゴール、着替えて桜田門から日比谷公園まで200mほど移動すれば、ちょうど13時20分頃には箱根駅伝の10区の先頭が通過するという按配だ。
今年は元旦マラソンの不調感を引きずったまま、自信なくこの練習会に臨んだ。最初から10km(2周)〜20km(4周)を目標にしている短距離部員や女子部員も混じっているため、序盤をゆっくりしたペースで。何しろ自分で主催している練習会だから、不調の自分に合わせてペースを決めてしまう。この日の皇居は例年と異なり、日差しが陰ることが多く、なかなか体感温度が上がらず寒かった。20km過ぎからは自然といいペースに落ち着き、徐々に「頑張り度」と心拍数を高めていくビルドアップにできた。合計 2時間58分23秒。各周回のラップは25:00-22:33-23:09-22:33-21:54-21:12-21:07-20:54。30kmの時点でだいぶへばっていたのだが、そこからもペースを落とさず20分台まで到達できたのでよしとしよう。後輩達、特に鉄門OBのT澤君には助けられた。毎年、並走するのが実にしっくりくる。
箱根駅伝の日比谷公園到達が年々早まっており、今年はゴール後急いで移動したにもかかわらず、東洋大の通過は遠目に横断歩道の隙間から見えたのみだった。運営管理者の酒井監督に声をかけられず、残念。ただしその後は8分も間が空いたから、全チームしっかり見送ることができた。もっとも近所の城西大が6位と健闘したのも嬉しい。
今年は元旦マラソンの不調感を引きずったまま、自信なくこの練習会に臨んだ。最初から10km(2周)〜20km(4周)を目標にしている短距離部員や女子部員も混じっているため、序盤をゆっくりしたペースで。何しろ自分で主催している練習会だから、不調の自分に合わせてペースを決めてしまう。この日の皇居は例年と異なり、日差しが陰ることが多く、なかなか体感温度が上がらず寒かった。20km過ぎからは自然といいペースに落ち着き、徐々に「頑張り度」と心拍数を高めていくビルドアップにできた。合計 2時間58分23秒。各周回のラップは25:00-22:33-23:09-22:33-21:54-21:12-21:07-20:54。30kmの時点でだいぶへばっていたのだが、そこからもペースを落とさず20分台まで到達できたのでよしとしよう。後輩達、特に鉄門OBのT澤君には助けられた。毎年、並走するのが実にしっくりくる。
箱根駅伝の日比谷公園到達が年々早まっており、今年はゴール後急いで移動したにもかかわらず、東洋大の通過は遠目に横断歩道の隙間から見えたのみだった。運営管理者の酒井監督に声をかけられず、残念。ただしその後は8分も間が空いたから、全チームしっかり見送ることができた。もっとも近所の城西大が6位と健闘したのも嬉しい。
2012年1月1日日曜日
元旦早朝マラソン〜脚固まって動かず
新年早々恐縮だが、はっきり言って不調である。もちろん走る方の話。
毎年出ている東松山元旦早朝マラソン10km、天候も安定していて、走力・調子の定点観測にちょうどいいレースだ。
それが今年は38分52秒(前半19分57秒-後半18分55秒)と自己ワーストを30秒更新。特に上り基調の前半、全く脚が動かず、頑張ってもがけども抜かれるばかりで、いいときよりも1分悪い。後半は多少あたたまったおかげか昨年並みには走れたが、ライバルのS選手(ツムラ)には3分もの大差をつけられてしまった。
1週間前から急に走行距離を増やしているので脚の筋肉疲労はレース前から実感できていたが、もう少し長期的な、夏くらいからの「頑張ってもスピードを出せない感じ」が続いているのが問題だ。左アキレス腱痛の調子はだいぶいいのだが、庇って変な走りが身についてしまったか?
加齢変化と言うには急激すぎる落ち込みなので、コンディションを回復させて早く立て直したいところ。1ヶ月後に迫った勝負レース、別大へ向けてハッキリと黄信号。まずい。
毎年出ている東松山元旦早朝マラソン10km、天候も安定していて、走力・調子の定点観測にちょうどいいレースだ。
それが今年は38分52秒(前半19分57秒-後半18分55秒)と自己ワーストを30秒更新。特に上り基調の前半、全く脚が動かず、頑張ってもがけども抜かれるばかりで、いいときよりも1分悪い。後半は多少あたたまったおかげか昨年並みには走れたが、ライバルのS選手(ツムラ)には3分もの大差をつけられてしまった。
1週間前から急に走行距離を増やしているので脚の筋肉疲労はレース前から実感できていたが、もう少し長期的な、夏くらいからの「頑張ってもスピードを出せない感じ」が続いているのが問題だ。左アキレス腱痛の調子はだいぶいいのだが、庇って変な走りが身についてしまったか?
加齢変化と言うには急激すぎる落ち込みなので、コンディションを回復させて早く立て直したいところ。1ヶ月後に迫った勝負レース、別大へ向けてハッキリと黄信号。まずい。
2011年12月31日土曜日
「証言・フルトヴェングラーかカラヤンか」〜クラシック三昧の年末にぴったり
平成20年に新潮選書から発刊されたこの本を、タイトルに惹かれて購入したのが2年前。以来ずっと「読むものがなくなったとき用に」毎週金曜日のみ勤務する病院のロッカーに入れていたが、なかなか食指が動かず、寝かせたままとなっていた。
それが、昨日の当直中に突然気になって手に取るや、今日にかけて一気に読んでしまった。これが実に面白かった。
著者の川口マーン恵美は大阪生まれだがドイツでピアノを学び現在もドイツ在住。ベルリン・フィルのかつての楽員たちが、フルトヴェングラーとその後継者となったカラヤンについて、きわめて率直に尊敬と愛憎を語っていく。
自分が音楽に没入し張りつめた緊張感をもって指揮台に上がったフルトヴェングラーは、やはりその精神性をもって楽団員の敬意を集めたようだ。一方、カラヤンに対する評価は様々である。過重な録音スケジュール、ビデオのアフレコ撮りの強要、本人の打ち解けにくさに辟易しつつも、音響美に対する飽くなき追求、完璧主義によりベルリン・フィルの全盛期を作り上げたことには楽団員も理解と誇りをもっているようだ。それだけに晩年のベルリン・フィルとカラヤンの不協和音は残念であった。
この著者は老年期にさしかかった楽団員達を気持ちよく語らせるのが実に上手である。女性ならではと思わざるをえない。また巧まざるユーモアを交えたり、他の楽団員のコメントを振り返りながら話をすすめたり、読者に対するサービス精神も旺盛だ。実に読みやすい。
フルトヴェングラーとカラヤン。対照的ではあるが、どちらの美点も臨場感たっぷりに語られるので、二人の演奏をいくらでも聴きたくなってしまう。というわけで、すでに2日で以下の6作品を聴いてしまった。
フルトヴェングラー:べートーヴェン第9交響曲、シューマン第4交響曲、ブルックナー第8交響曲、ワーグナー作品集
カラヤン:ベートーヴェン第9交響曲、マーラー第9交響曲
ちなみにフルトヴェングラーの演奏といえば思い出がある。大学生の頃、リクエスト番組で何とも重厚で悲劇的、心が揺さぶれられるような10分程度の管弦楽小品が流された。指揮がフルトヴェングラーで曲名は「タウリスのイフィゲニア序曲」と聞きとれた。この演奏が収録されているCDを探すこと15年、「フルトヴェングラー:ポピュラー管弦楽曲集1」にこの演奏を見つけ即購入。自らを奮い立たせたいときの愛聴曲となっている。
なぜ突然、積ん読状態だったこの本を読む気がおきたか不思議だが、第九などの重厚なドイツ音楽に聴き入りたくなる年末の雰囲気が、この書の題材にぴったりだったからなのだろう。
それが、昨日の当直中に突然気になって手に取るや、今日にかけて一気に読んでしまった。これが実に面白かった。
著者の川口マーン恵美は大阪生まれだがドイツでピアノを学び現在もドイツ在住。ベルリン・フィルのかつての楽員たちが、フルトヴェングラーとその後継者となったカラヤンについて、きわめて率直に尊敬と愛憎を語っていく。
自分が音楽に没入し張りつめた緊張感をもって指揮台に上がったフルトヴェングラーは、やはりその精神性をもって楽団員の敬意を集めたようだ。一方、カラヤンに対する評価は様々である。過重な録音スケジュール、ビデオのアフレコ撮りの強要、本人の打ち解けにくさに辟易しつつも、音響美に対する飽くなき追求、完璧主義によりベルリン・フィルの全盛期を作り上げたことには楽団員も理解と誇りをもっているようだ。それだけに晩年のベルリン・フィルとカラヤンの不協和音は残念であった。
この著者は老年期にさしかかった楽団員達を気持ちよく語らせるのが実に上手である。女性ならではと思わざるをえない。また巧まざるユーモアを交えたり、他の楽団員のコメントを振り返りながら話をすすめたり、読者に対するサービス精神も旺盛だ。実に読みやすい。
フルトヴェングラーとカラヤン。対照的ではあるが、どちらの美点も臨場感たっぷりに語られるので、二人の演奏をいくらでも聴きたくなってしまう。というわけで、すでに2日で以下の6作品を聴いてしまった。
フルトヴェングラー:べートーヴェン第9交響曲、シューマン第4交響曲、ブルックナー第8交響曲、ワーグナー作品集
カラヤン:ベートーヴェン第9交響曲、マーラー第9交響曲
ちなみにフルトヴェングラーの演奏といえば思い出がある。大学生の頃、リクエスト番組で何とも重厚で悲劇的、心が揺さぶれられるような10分程度の管弦楽小品が流された。指揮がフルトヴェングラーで曲名は「タウリスのイフィゲニア序曲」と聞きとれた。この演奏が収録されているCDを探すこと15年、「フルトヴェングラー:ポピュラー管弦楽曲集1」にこの演奏を見つけ即購入。自らを奮い立たせたいときの愛聴曲となっている。
なぜ突然、積ん読状態だったこの本を読む気がおきたか不思議だが、第九などの重厚なドイツ音楽に聴き入りたくなる年末の雰囲気が、この書の題材にぴったりだったからなのだろう。
2011年12月30日金曜日
生島淳「箱根駅伝」~読むなら今!(あと2日)
幻冬舎新書にて11月末発売の「箱根駅伝」を、3日後に間に合わせるべく急遽読み切った。生島さんは以前より「駅伝がマラソンをダメにした」「監督と大学駅伝」の著書がある通り、とりわけ大学駅伝には造詣の深いスポーツジャーナリスト。内容は私のような年季の入ったコアな駅伝「オタク」(「関係者」というほどではないが、単なる「ファン」以上ではある)をも満足させるモノであった。
箱根駅伝の長い歴史を振り返るというよりは、5区重視の傾向変化、大学当局の駅伝支援体制、リクルーティングの様変わり、留学生問題など、ここ数年で浮かび上がってきた箱根駅伝をとりまく話題や問題点にかなり深く切り込んでいる。だから面白いのだが、3日後に迫ったレースの後では、たちまち色褪せてしまう部分もある。
僕が興味深く読んだのは、東洋大学・酒井俊幸監督のインタビュー部分。面識があってもそのプロフィールは知らなかったことだらけ。
あとは各大学を「校技系」「積極派」「留学生受入派」「期せずしてボーダーライン派」「大枠提示系伝統校」「踊り場系伝統校」「無関心/諦め系伝統校」に分類している項が面白い。例えば最もご近所の城西大は「ボーダーライン派」、次に近所で同期の奈良君が監督をしている大東大は「踊り場系」、かつての常連・慶応/筑波は「無関心/諦め系」というわけ。ユーモアを交えつつも的確。
読むならとにかくあと2日!
箱根駅伝の長い歴史を振り返るというよりは、5区重視の傾向変化、大学当局の駅伝支援体制、リクルーティングの様変わり、留学生問題など、ここ数年で浮かび上がってきた箱根駅伝をとりまく話題や問題点にかなり深く切り込んでいる。だから面白いのだが、3日後に迫ったレースの後では、たちまち色褪せてしまう部分もある。
僕が興味深く読んだのは、東洋大学・酒井俊幸監督のインタビュー部分。面識があってもそのプロフィールは知らなかったことだらけ。
あとは各大学を「校技系」「積極派」「留学生受入派」「期せずしてボーダーライン派」「大枠提示系伝統校」「踊り場系伝統校」「無関心/諦め系伝統校」に分類している項が面白い。例えば最もご近所の城西大は「ボーダーライン派」、次に近所で同期の奈良君が監督をしている大東大は「踊り場系」、かつての常連・慶応/筑波は「無関心/諦め系」というわけ。ユーモアを交えつつも的確。
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