2010年6月26日土曜日

暑いときに走るコツ

梅雨入りの後、気温と湿度が一気に上昇した感があり、ランニングには厳しい季節に突入した。
この時期に効率よく練習をする、あるいはレースを走り切る、ランニングを楽しむには、体温を上げない工夫をどのように行うかが勝負である。
ランニング中の体温は、
1. 速く走るほど上がる
2. 長く走るほど上がる
のであるから、対策は
1. 短時間しか走らない、または短時間走って体温が下がってからまた短時間走るを繰り返す
というのが一つである。「夏はサクッとスピード練習」というのはこれにあたる。
あるいは、
2. ゆっくりしか走らない
というのもアリで、とぼとぼjogだけしている限りにおいてはそんなに体温発生はないので、炎天下でもない限り、そこそこ長い時間走ることはできる。ゆっくりというのはキロ6分より遅いことが必要だろう。ウルトラマラソンなら春から秋の時期に行われても大丈夫なワケだ。練習時間を選べるならば、
3. 涼しい時間・場所しか走らない
というのも現実的だ。早朝・日没後は多少マシ。ただ菅平やボルダーに行ける人は市民ランナーではもはやないだろう。
さてここからは「実験的」な部分も含むのだが、
4. 体を冷やしながら走る
ことができれば、いろんな問題は解決するかもしれない。アイスノン内蔵ベスト、などどこか売り出さないものか。
5. 十分体を冷やしてから走る
じっさいに、オーストラリアなどではレース前のウォーミングアップならぬ「クーリングアップ」用に冷却ベストのようなもので十分体温を下げてから暑い時期のレースに出ることが行われれているという。利用している一流選手も現れているようだ(「ランニングの世界」最新号参照)。

直接冷やすことをしない限り、ウェアによる熱発散の工夫や、帽子やサングラスによる直射日光の防御といっても限界がある。
僕自身の経験では、20年前の大学2年、暑い暑い平和台陸上競技場で行われた国立七大学対抗戦800mの予選・決勝の間(2時間)に冷水シャワーをしっかり浴びて上昇しきった体温を急冷したことで、なんとか決勝で入賞できたことを思い出す。
日陰で休んでいただけの某大学の選手は、回復しきらず決勝を棄権してしまっていた。

本気で、冷却剤内蔵ベスト、開発してくれないものか。

2010年6月25日金曜日

デンマークに勝って決勝トーナメント進出

昨日から大学構内でサッカー日本代表のユニフォームを着ていかにも浮ついている学生がいて、よく見たら陸上部の学生だった。
恥ずかし。
というわけで、今朝はワールドカップ。ジェフの選手がいないので開幕時には全く興味がなかったのが、やっぱり現金なモノで初戦に勝ったことで一気に「おっと、なかなかやるじゃん」というわけで急に気になり始めた。世間一般と全く同じ程度。
今回の日本代表チームが好結果を出せている要因を考えてみた。
1.控え選手を含めたチームワークがうまくいっている。ドイツ大会ではこれがダメだったからねえ・・・。でも俊輔、CMもなくなっちゃってちょっと痛々しい。
2.ビックネームはなくとも欧州経験者(本田、松井、大久保、長谷部)がリードしている。やっぱり彼らは全く物怖じしていないよね。
3.南半球で涼しいので、運動量での勝負ができている。後半がっくり運動量が落ちてやられる、ということがない。
4.ブブセラがうるさいので、ピッチの選手が自分たちで考え、いい具合に集中できている。これ、案外大きいんじゃないか。
今日のデンマーク戦も、スタメンがこれまで2試合と同じ、と聞いたときには、疲労とコンディション低下で今日はダメかもと思ったが杞憂に終わった。さすがにそのあたりのコンディション調整はプロだ。でも決勝トーナメントとなると4戦目。同じスタメンで行けるか?
コンディションをよく見極めて、選手の入れ替えも考えてほしいところ。
今度は予選リーグで同組にいなかった南米のパラグアイが相手。なかなか難しいぞ。同じ南半球でコンディションもよさそうだし。日韓W杯2002のときも、なんとなく決勝トーナメントの相手がトルコということで油断したよね。反省を生かしてほしい。
やはりライバル国、韓国が勝ち残っているうちに負けるわけにはいかない。予選リーグ突破でまずその点ほっとした。

書き忘れた。今回のチームは君が代を全員で肩を組んで(口パクでなく)ちゃんと声張り上げて歌っているのが、いい。好感もてる。

日本代表ユニの「青地に赤のよだれかけ」デザイン、東大陸上部の「白地に水色のよだれかけ」が連想されるなあ。

2010年6月24日木曜日

イナーシャ

4月より病棟医長に任命され、慣れない手術予定作成などに四苦八苦していたほか、学生講義やら学会準備やらですっかりブログを更新する意欲を失ってしまっていた。
すみません。
一昨日、産婦人科の主催で行った「産婦人科に関心をもってくれているであろう6年生有志との食事会」でも「最近全然更新されていませんね」と指摘されてしまい、奮起することにした。
なにか取りかかりにくい作業を始めるのに必要な「初動」エネルギーを「イナーシャ」というらしいが、だいぶ埃がつもって重くなったイナーシャをなんとか動かし始めたところ。今後に再度ご期待。

当面の走る方の予定は、
7/23 富士登山競走
8/1 奥武蔵ウルトラマラソン
8/29 北海道マラソン
4月に上記3レースをエントリーしたときはもちろん意欲十分だったが、最近のように暑くなってくると、やはり「この季節は長距離には向いていない!」と後ろ向きになってしまう。
特にキロ4分台の「持続走ペース」ないしは「レースペース」で10km以上ロードを走るのが難しい。これは夏のフルマラソンの準備をするうえでは致命的。どうしても暑さに耐えつつゆっくりとぼとぼロングjog、と、トラック練習のような1-2kmのスピード練の組み合わせになってしまう。
幸いこの季節は朝が早くから(4時頃から)明るいので、朝の通勤ランを涼しいうちに早めに始動して練習量を確保、というのが今の時期の作戦となるか。
ちなみにここ数日朝3時15分起床のリズムに合わせたので、明日のサッカーW杯も無理なくテレビ観戦できてしまいそうだ。

2010年6月7日月曜日

医局旅行はトレイルのチャンス~三つ峠から富士急ハイランドへ


「累積入局者が2人を越えたら医局旅行を開催する」というルールに基づき、今年も医局旅行開催。今どきなかなか医局旅行を行うところは埼玉医大の中でも産婦人科業界の中でもない中、貴重な存在である。今年は山梨県石和温泉宿泊で翌日富士急ハイランド、というスケジュール。となると、恒例の日曜早朝トレイルは三ツ峠を越えて河口湖畔に降り富士急ハイランドでみんなに合流、という計画を立てた。


石和温泉5時スタート。まずタクシーで御坂みちを御坂峠北側の藤野木まで。そこから御坂峠に登る。
御坂山、清八山までは東~北東方向へ。時折朝日が正面から射してくる。人気のない気持ちのよいトレイルが続いた。


清八山からは南に進路をとり、いよいよ御巣鷹山を経て三ツ峠山へ。ここからの富士山展望は圧巻だった。カメラを構えた写真愛好家たちが砲列を富士山へ向けている中、とった一枚。数分後には富士山は雲に隠されてしまったので、貴重な瞬間だった。



次いで木無山へ。ここで道を間違って三つ峠登山口方向まで標高300mほど降りてしまう痛恨のミス。この登山道は多くのハイカーで賑わっていた。しかし意地でも10時半の富士急ハイランド集合時間に間に合わねばならないため、木無山まで走って登り返した。

木無山から霜山、天上山を経て河口湖へ向かう道はなだらかな下りで(焦っていたこともあり)快調にとばす。いいトレイルなのにハイカーはほとんどいない。

河口湖駅からロードを富士急ハイランドまで走って終了、計33km、4時間40分のトレイルだった。なんとか集合時間にはほとんど遅れずに済んだ。医局の皆さん、毎年医局旅行では単独行動すみません。荷物の運搬ありがとうございました。