2012年2月10日金曜日

東京マラソンは35キロ救護所でお待ちします

東京マラソン医務員の持ち場割り当ての連絡が来た。これまで、フィニッシュ、38キロでの経験はあるが、今回はさらに遡って35キロ地点とのこと。万年橋(築地川銀座公園)のところと思われる。
もちろんランナーとして走れない無念さはあるが、今シーズンはどうも調子が上がらないし、昨年あの好条件の中を走らせてもらえたのだから、文句をいえる筋合いではない。
東京マラソンは1年おきくらいで冷雨または強風の悪条件と、温暖・微風の好条件が交互にやってきている印象がある。さて2週間あまりと迫った今回はどうなるだろう。悪条件だと救護所は忙しくなってしまうが・・・。

2012年2月9日木曜日

調子やや上向き〜武甲山トレイルランにエントリー

ようやく喉の痛みがおさまり、鼻水の産生量が減少傾向となり、調子が上向いてきた。そうなるとまたぞろランニングへの意欲が首をもたげてくるわけで、今日は6月10日の第3回NATHAN秩父の名峰・武甲山トレイルランにエントリーしてしまった。4月以降はあえてスピード再強化をトレーニング目標にするために、トレイルレースは封印していたのだが、いつもお世話になっているスポーツエイドジャパンのレースの中でまだ一度も出たことがない武甲山にはやはり好奇心を抑えきれなかった。
例年6月に行われている医局旅行が重ならないことを祈ろう。

昨日は、この4月から埼玉医大に転任してくるという外科の先生からメールをいただいた。嬉しいことにランナーで、フル3時間で走り富士登山競走も完走しているとのこと。ありがたい仲間ができそうである。さっそくこの武甲山のレース、一緒にいかがでしょうか。

2012年2月8日水曜日

まだ風邪沈没中

昨日から病院勤務に復帰。いきなり当直だったが、昨日は幸い何もなし。ただし風邪薬をのみやめたら、鼻水・咳の出ること、出ること。鼻声も変わらず。「全然風邪治りませんね〜」「そんなでマラソン走ったんですか〜?」と非常識に対する非難(?)を多数いただいた。もちろん・・・反論できず。

それでも今日は午後から読売新聞の取材。なでしこジャパンの活躍を機に女性アスリートに脚光があたるようになっているが、裏に無月経などの婦人科的な問題点をかかえるアスリートもいる、という視点からの特集づくりのようだ。駅伝があるおかげで(賞金レースで稼げるような)世界的レベルよりは一段落ちる中間レベルの「プロ」長距離選手が多数存在し無月経アスリートはこの層に多いという日本の特殊性、あるいは高校女子駅伝の功罪について持論を展開させていただいた。
担当記者さんは昨年9月のSTCIシンポジウムでの私の「女性アスリートの婦人科的サポート」という講演を聴いていてくれたとのこと。ありがたいことである。早く日本陸連で行っている「引退後の女子長距離走選手の卵巣機能・妊孕性に関する調査」の結果も知りたい、と言ってくれた。残念ながらこちらはまだアンケート回収率が低いらしい。数人の実業団OGに聞いてもまだ元所属チームからアンケートは送られてきていないとのことだ。各実業団チームに催促せねば。
また話題は高アンドロゲン女性アスリートの扱いにも及んだ。これはセメンヤ問題を期に、世界陸連が主に性分化異常症に由来する高アンドロゲン女性アスリートの扱いを特定の専門検査機関と調査委員会に判定させるというプロトコールを示したものである。確かに世界レベルの選手はその国際検査機関と委員会で扱うことになろう。ただし、例えば日本の中学校の県大会レベルで「高アンドロゲン」が疑われるような選手が現れた場合、どのように検査へ持って行くかというのは現実問題として難しいところである。「密告」のみを対象とするのか。医事委員が全試合をまわって観察するなどというのは無理な相談である。本人のプライバシーを考えても、できれば「有名選手」になってしまう前に抽出しておきたい。
現状では、各競技団体のジュニア・シニア両方の日本代表選出の際のメディカルチェックに血清テストステロンを含めておき、カットオフ値以上の選手には、慎重に追加検査を勧めるということしかないであろう。テストステロンを測定するにあたっては、選手の同意書が必要かもしれないし、追加検査の理由をどう説明するかもデリケートな問題である。
ただ、決してセメンヤ選手のように、世界大会で優秀な結果を残した後で、性別問題が指摘されるようなことがあってはならないと思う。これは日本の競技団体、あるいはJOC医学サポート部会の恥だ。何より当該選手に申し訳がない。

2012年2月5日日曜日

せっかくの別大マラソン〜風邪に惨敗

先週の日曜から喉の調子は変だったのだが、火曜日の当直で悪化させてしまい、金曜日まで3日間咳と熱が続き、となるともちろん欠場も考えた。というかレースに出られる状態ではなかった。しかしまあ、飛行機や宿のキャンセルも面倒だったし、行ってしまえばクスリで症状はどうにかなるだろう、という楽観的な(スポーツドクターとしてはいささか問題のある)発想で、とりあえず別府にやってきてしまった。
何とか熱と鼻水はクスリで抑えた状態。ただし途中棄権は大いにあり得るので、その場合応援に来ていただいている九州の親戚に連絡をとるため、初めて(トレイルレース以外で)iPhone持参で走ることにした。ウエストポーチは、iPhoneとザバスのエネルギーゼリー(180g)で満タン状態。ずしりと重い。
どうせ出るならサブスリー!という目標としたが、序盤でそのペースが簡単でないことがわかる。何とかキロ4分15秒以内をキープしたが、それも中間点まで。大腿四頭筋に疲労を感じ始めると、後はペースは右肩下がり。さっさとペース維持をあきらめたおかげで、何とか歩くことなく3時間11分かかってゴール。昨年夏の北海道マラソンで3時間23分かかったときほどではなかったが、せっかくの好条件で行われた、しかも自己ベストを出したことのある思い入れのある別大マラソンでこれでは、実に情けない。ただ、数日前の病状を考えればよく完走できたなあとも思う。
幸い、走行中はアドレナリンが(喘息治療にステロイドが効くように?)気道過敏性・気道浮腫・気道分泌物産生を抑制してくれるのか、鼻づまりや咳に苦しむことはなかった。これは「走ると風邪が治る」という一部のランナーの感覚にも一致する。
1週間休んでいたのだから脚は元気かも、という期待?もあったが、大腿四頭筋のような支える筋肉は、刺激がないとあっという間に弱ることも実感した。
疲れがとれたら、5週間後の京都マラソンへ向けて、再始動だ。今日より20分早く走ってやる。