2008年5月30日金曜日

研修医、学生と帰宅ラン


今回のBSL学生W君はサッカー部でも脚自慢だそうで、坂戸までの帰宅ランを志願してくれた。残りの2人は研修医の女医さんたちである。19時の仕事終了後、キロ6分超ぐらいのゆっくりペースで毛呂山からにっさいまで約9km。そこから関越自動車道と高麗川を渡る大きな橋を渡って坂戸駅までの3kmはW君とペースアップして走りきった。
キロ6分超といっても案外脚には疲労感が来る。浅井えり子さんの「ゆっくり走れば速くなる」で力説されていたLSDの効果を思い出した。
いつもひとりで走っているだけに、みんなで走るというのは楽しいものだ。

山中湖ロードレース〜メインは早朝トレイルラン






山中湖ロードレースに行ってきた。ただし今年は単にレースに出るだけでは少々飽きたので、朝4時半に起きて、アドベンチャースポーツマガジンに紹介されていた周回トレイルコースを9時半のスタートに間に合うべく走った。
4時半の時点では音をたてて雨が降っており少々やる気をそがれた。籠坂峠から大洞山、三国山までの道は雨合羽をバックパックの上から羽織って膝丈で結んでなんとか雨をしのぎながら走った。三国山で左折すべきところをそのまま直進してしまい、3分ぐらい下りたところで間違えたことに気づき戻るミスがあった。
舗装道路(県道)を渡って鉄砲木の頭を登るあたりはまた風雨に打たれ、道を間違えたかと何度も地図を見直しながら進んだ。高指山までの疎らな原生林のトレイルでは、2度ほど数頭の鹿の群れが行く手を横切っていき、幻想的な風景だった。
高指山をすぎて、大棚の頭から道志みちを山の上で横切るところで道がわからなくなった。案内板もはっきりせず、結局道志みちに下りてしまい、スタート時間までも余裕がなかったことから、所定のコースに復帰するのをあきらめて道志みちを平野まで舗装道路を下った。
平野の交差点の手前から再び自然歩道に入り、平尾山〜大平山〜長池山と山中湖北側の低山を通る東海自然歩道を走った。長池山のあたりですでに9時。スタート位置への整列を促すアナウンスを聞きながら大出山を下りて湖畔道路に出て、約1/3周を反時計回りにスタート地点へ急いだ。結果的には1周の部のスタート列最後尾が見えたあたりで9時30分の号砲が鳴り、なおも急いでゴールの山中湖中学校に戻って、持ってきてもらっていたシューズとユニフォームに替え、あわててスタートラインを通過した頃には大群はすでに影も形もなく、約12分遅れのスタートとなった。
最初は快適に独走して、最後尾車を抜き、3kmあたりからは人をかき分けながら路側帯を進む状態となってしまった。
トレイル約28kmの後なので、疲労感も強く、相当自重したつもりだったが、それでもラスト3kmは相当にばてて結局62分近くかかってしまった。同行してくれた埼玉医大研修医のM枝君には当然ながら完敗であった。
来年こそ晴れてくれれば、今回ショートカットした山伏峠から石割山、平尾山までのコースを踏破してみたい。

2008年5月29日木曜日

2XUのコンプレッションタイツ〜なかなかのすぐれもの


OD BOX ANNEX店のブログに刺激されて、はじめてコンプレッションウェアを買ってみた。
最近、黒に黄ロゴのSKINSがはやり始めているのは知っていて、東京マラソンの医務員をしながらゴールする選手たちを見ていると、けっこうな上位にSKINSのハイソックスやウェアを身につけている選手が男女を問わずいた。これがけっこう目立つし、従来のランニングウェアからすると違和感が大ありなので、つい注目していた。またラグビートップリーグでもユニフォームのストッキングのかわりにSKINSをはいている者もいて、ルール上いいのかなあと心配したりもしていた。
で、買ったのはSKINSではなくて2XUである。ロングタイツで12,000円。
デザインはやはり圧倒的に2XUの方がいいだろう。またSKINSのロゴははがれやすいのも問題で、半分はがれているのを見るとみすぼらしい。
で、このコンプレッションタイツ。トレイル直後の疲労満点の脚に一晩穿いて寝たところが、確かに翌日に残る下腿の筋肉疲労がいつもより楽である。懸念していた締め付け感は全くない。むしろ肌触りがとてもいいので、穿いていて気持ちがいい。丸編みである2XUのメリットだろう。伸縮性も高くて脚も動かしやすい。暑いときでも涼しい肌触りなので抵抗なくロングタイツを穿くことができる。
当分は入浴後から翌朝まで穿いてすごすことにしよう。コンプレッションウェアを「着るマッサージ」とはよく言ったものである。
オーストラリアのブランドというのは初めてだが、ランニングやトライアスロン、バイクに関してはスポーツ医学の進んだ国だけあって、なかなかのすぐれものだという実感だ。
ただし輸入代理店でも品薄のようで、このロングタイツは問題なく注文できるが、ハイソックスやその他のランニングウェアなどは品切れ状態が続いている。頑張ってもらいたい。

2008年5月28日水曜日

チベット亡命医師の手記〜文芸春秋六月号から

産経新聞ワシントン駐在編集特別委員・論説委員の古森義久氏のブログで先に紹介されてしまったが、発売中の文藝春秋六月号に載った「私は見た 中国の『洗脳・密告・公開処刑」という手記に感銘を受けた。副題が「チベット亡命医師の手記」とある。
筆者は埼玉医大から近い西武秩父線高麗駅前の武藏台病院副院長・西蔵ツワン氏である。
チベットの子供に施される「中国化教育」の露骨さにも嫌悪感を感じるし、それに抗してヒマラヤを越えてインドへ子供を連れて脱出をはかるツワン氏の父親の勇気にも感動する。
ツワン氏がインドの英国式パブリックスクールにすすむときも日本へ留学するときも、喜んできっぱりと送り出すこの父親の姿は、私を含めた今の日本の父親にないものであろう。
何より驚いたのは13歳で日本にやってきたツワン氏の教育をサポートするスポンサーに手をあげたのが、ほかでもない埼玉医大の丸木清美先生だったということだ。その縁で埼玉医大を卒業したツワン氏は医師になり、日本国籍を取得して現在に至る。
埼玉医大の食堂には中国との交流史を物語る記念品や写真が飾られていたし、現在も(チベット同様中国に「併合」されたかたちの)ウイグル人留学生を受け入れているのも知っていたが、チベットとも埼玉医大がこんな関わりを持っていたとは全く知らなかった。
現在の中国のチベットに対する暴虐ぶりを見るにつけても、チベット人少年たち(5人いたらしい)を後援するという立派な業績について丸木先生を本当に尊敬するし、埼玉医大の一員として誇りにも思う。

アメフト・ドーピング問題の続き

先に引用した日本内分泌学会での発表に関して、追加情報を。
まず、アメフトにおけるドーピング検査の現況について。
米国ではかなり以前から大学、プロでドーピング検査が導入され、非常に多くのドーピング検査が実施されているとのこと。アメフトは本場では決してドーピングに寛容な競技ではないということだ。
日本のアメリカンフットボールでは1999年の第1回W杯に出場した選手が初めてドーピング検査を受けている。また2003年の第2回W杯でもドーピング検査が実施されている。
一方、日本国内では2005年からドーピング検査を導入し、社会人選手権、学生王座決定戦、日本選手権で検査を実施している。昨年、川崎で開催された第3回W杯でもドーピング検査が行われ、このW杯に出場した45名の日本代表選手は1年間抜き打ち検査対象者リストに登録し、数名が実際に検査を受けているとのことだ。
僕が懸念したのとは異なり、国内でもトップレベルではきっちりドーピング検査がなされていることがわかった。各チームでも(トップチームでは)ドーピング教育が徹底されているという。
ただしそれ以下のレベルの選手については実態が把握できていないのは確かだ。
アメリカンフットボールはついドーピングに手を出したくなる側面を持つ競技である。てっとり早く体を多くして筋力を増強することが、即、競技力につながりやすいように思える。
おそらく掲示板に書き込んでくるような選手は、「それ以下」のレベルであろう。中には競技を始めたばかりの大学新入生や高校生も混じっているかもしれない。
今後はそうした若い選手たちへの啓蒙が必要になってくる。こうした発表が変にセンセーショナルに報じられて、せっかくのアメフトという競技がダーティーなイメージをつけられないよう、スポーツドクター側も先手を打っていく必要がある。

ドーピング乱用の実態

衝撃的な発表が日本内分泌学会でなされていることを教えていただいた。
表題は「ホルモン製剤の乱用の実態調査〜特にスポーツの場合」。アメリカンフットボールの選手の間でホルモン剤によるドーピングが広まっていることをうかがわせる内容である。アメリカンフットボールに関するインターネット上のある日本語の掲示板の投稿内容を調査したところ、2005年には、ドーピングの方法72件、薬剤の効用55件、副作用37件、薬価16件などの書き込みがあり、薬剤の使用状況は、これから使用する110件、使用している47件、使用した44件、その他99件だったという。肝機能障害や女性化乳房といった具体的な副作用状況も投稿されており、実際に選手の間で相当広くドーピングが行われているとしか考えられない。
日本アメリカンフットボール協会のウェブサイトを見ても、医事委員会やドーピングコントロールに関する情報の提供は全くない。五輪種目でなく日本ではメジャースポーツになっていないことから、かえって規制が甘くなっていることが考えられる。状況が懸念される。放置できない告発である。

2008年5月19日月曜日

当直中〜研修医もシューズ購入

昨日の奥武蔵練習会を8時半に走り終えた後、そのまま日曜当直に入っている。
急患が9人来て、うち2人が入院。切迫早産と妊婦の尿管結石。
僕の方は走り終えてキネシオテープとピップエレキバンをはがしてしばらくしたら、例の痙攣後の左ふくらはぎが痛くて、びっこを引きながらしか歩けない。今朝おきてもまだ痛い。
あんなに避けようもなく激しくびーんとつったのは久しぶりだったので、もうしばらくダメージが残りそうである。
あわてて新しくピップエレキバンEXを貼った。
ところで一緒に当直している研修医のI先生(女子バスケットボール部出身)が、僕の繰り出すランニングの話題によく食いついてくるので、少し走ってみたらと誘ったらまんざらでもない様子。まずはちゃんとしたシューズを手に入れるところからだね、というわけで、さっそく楽天でGT-2120(W)をお勧めしたらさっそく自分で買っていた。もう7000円台まで値下がりしているんだね。

2008年5月18日日曜日

奥武蔵練習会〜新人も参加して盛況


昨日の外秩父七峰縦走からわずか半日。疲労もどっさり、左ふくらはぎの痙攣あとは一晩のピップエレキバン貼付などで回復するはずもなく、急遽7時開始に遅らせて、ショートコースのゆっくりjogに。
集合を遅らせたおかげか、1年生のT君も初参加。誰も教えていないのにフォアフット着地の軽くバネのきいた走りをする。やはり見所かなりあり!
で、今日のコースは、医大〜阿諏訪方面〜エーデルワイス(ゴルフ場)〜鎌北湖〜奥武蔵グリーンラインを登って左折〜宿谷林道〜宿谷の滝〜毛呂山総合公園〜医大、という約13km。僕自身はもちろんバネは残っておらず、キネシオテープ1枚太貼りのおかげかふくらはぎは走行中は大丈夫だったけど、下りもその後の平坦も若者について行くので精一杯。
昨日のハイドラパックに残ったアクエリアス約600mlもボトルに詰め替えて持参し、あらかた走行中に飲んでしまった。
さて、1週間後は山中湖ロードレース。ここに来て、そもそもちゃんとエントリーを済ませたか急に不安になってきてしまった。Runnetでのエントリーではなくて、昨年出場者に郵送されてきた振込用紙でエントリーしたつもりだったがどうだろう。いずれにせよまだエントリー葉書は送られてきていない。
でも、まだ幹事のI先生には打ち明けていないが、レース当日朝は4時起きで山中湖のまわりの山々を1周するトレイル30kmを走るつもりなので、仮にエントリーを忘れていても現地まで行く意味は大いにあるのだ・・・。

2008年5月17日土曜日

外秩父七峰縦走〜さすがに最後はへばった






1ヶ月前から温めていたこの企画。本日実行に移した。
もともとはWGMの練習記録で知ったコース。坂戸からのアクセスもちょうどよい。距離は42kmと長いが、日の長いこの時期ならば問題なし。
というわけで、前日の外勤当直中に「外秩父七峰縦走」のキーワードで検索した踏破(走破)記録を読みあさってコース研究をした。東武鉄道の同名のハイキングイベントが毎春に行われ、四千人もの参加者を集めると言うこともこのとき初めて知った。
直接役に立ったのはこのブログ。今回はこのブログと同様、東武イベントとは逆周りの寄居→小川町コースを選択した。
寄居駅スタートは10時半。

2008年5月3日土曜日

雨中をトレイルラン〜大高山・天覚山コース


今日のコースを走るのは2回目。雨天だったため、既知のコースをあえて選んだ。
西武秩父線の吾野駅を8時20分すぎに出発。ここから線路南側の墓地の方へ渡り、小屋の裏から登り始める。雨はかなり強いが、幸い山中に入ると木々がだいぶ遮ってくれた。最初ののぼりはかなりきついが、20分ほどで前坂分岐に至り、ここからは比較的アップダウンは緩くなる。
大高山までが3kmほど。ここを越えた後も、奥武蔵らしい岩場の上り下りが続く。さらに2kmで天覚山へ。もともと頂上からの展望がいいわけではないが、こう雨が強いとほとんど何も見えない。下界は霧が覆っている。
ここからさらに稜線をたどってそのまま南東へ。久須美峠まで3km。だいぶトレイルもぬかるんできて下りは相当すべりやすい。一度派手に尻餅をついた。
久須美峠で左折して武蔵橫手駅に下りてもよかったが、あえて右折してさらに多峯主山方面へ。だいぶ標高も下がり、民家の裏庭を通るかのような場所もある。一般道に出て少しアスファルト走ってから最後の多峯主山の登りへ。わずか270mの山だがこれが案外きつく、雨も強くなり、このあたりでもう早く切り上げたくなった。高麗駅方面へ下山し、住宅街の中のアスファルト道路をまっすぐ高麗駅へ。12時すぎの到着だった。
雨に濡れた衣類を駅で着替え、といってもベストはそのまま着るしかなく寒かったが、東飯能・高麗川・越生を経て東武越生線で坂戸まで帰ってきた。