2015年6月23日火曜日

公認スポーツ栄養士養成講習会〜三主徴の解決には栄養士の関与が欠かせない

スポーツの現場において栄養サポートに対するニーズは、トップアスリートからジュニア層、スポーツ愛好家まで多様な層で高まっている。栄養士はコーチ、トレーナー、医科学のスタッフと連携し、栄養面からの専門的なサポートを行う。公認スポーツ栄養士は、現場のニーズに的確に応えることのできるスポーツ栄養の専門家であり、日本栄養士会および日本体育協会の共同認定による資格である。

その専門講習会に「女性のスポーツ医学」の単位が含まれており、もう5年目となる講義を2時間行ってきた。
受講生のほとんどはすでに特定のチームや学校をサポートした経験があり、そこに無月経の女子選手が含まれていた場合などは、いろいろ考えるところがあるのだろう、熱心に質問をしてくれる。

女性アスリートの三主徴(エネルギー不足、無月経、骨粗鬆症)からの脱却の第一歩は栄養状態の改善である。アメリカでは、対象の選手は栄養士との週1回の面談、食事内容のチェックを受けることが求められる。
そうした栄養の改善でもどうしても好転しない場合に、姑息的な手段としてホルモン補充療法が初めて考慮してもよい、とされており、三主徴の治療においてスポーツ栄養士は婦人科医よりもはるかに大きな役割を担うことになる。

そういう熱い期待を講義に込めた。届いてくれるといいが。
公認スポーツ栄養士養成制度についてはこちらを参照されたい。

2015年6月22日月曜日

高校女子長距離走選手の(望ましくない)典型例〜高1で無月経、高2で疲労骨折

日本陸連が最近まとめた高校陸上選手に対する大規模なスポーツ障害調査がたいへん示唆的である。
無月経既往のある女子選手はやはり長距離種目でもっとも多く、約半数である。
無月経になった時期は圧倒的に高校1年が多い。
そして疲労骨折の発症は高校2年がピーク。
これは無月経→疲労骨折の因果関係を推測させる。

その他にもいろいろな情報が詰まっている。女子に限らず、高校陸上選手を診る機会のあるスポーツドクターには必読だろう。各県の陸協を通じて、あるいは近々医事委員会のweb siteからも入手できるようになる予定。


2015年6月21日日曜日

日本陸連医事委員会〜代表メンバーのコンディション把握の限界

今年も全医事委員が一堂に会する年に一度の総会が味の素ナショナルトレーニングセンター(NTC)で行われた。
議題の一つは代表メンバーのコンディション把握について。
日本代表に選ばれながら故障や体調不良のために本番で力を発揮できない選手をゼロにすることは難しいが、帯同ドクターによる事前の状態把握が望ましく(なかなかこれがうまくいかない)、場合によっては補欠との差し替えなども考慮されなければならない(女子マラソンなどでは毎度問題になる)。
サッカーのように、日本代表に専任の監督とチームスタッフがいて、かつチームスポーツで代表メンバーほぼ固定、というのと陸上競技は異なる。選考競技会で勝てば、それまで無名だろうがなんだろうが日本代表に選ばれるというのが、ある意味陸上競技の公平でいいところなのだ。
だからこそ、特定の日本代表チームメンバーだけ医事委員会が気にかけておればいいというわけでないところが難しい。
直前まで怪我や不調情報を出してこなかったチームや個人にペナルティを与えるとか、何か選手選考の部分で考えないと、五輪や世界選手権など、選ばれること自体が名誉な重要競技会ほど、不調を押し隠して出場しようとする選手が後を絶たないような気もする。
それから、日本の競技会の過密日程についても。特に大学生競技者などはインカレで全力を出そうとすると、肝心の日本選手権〜世界選手権の頃には調子は下降線に入っていたり、その前に怪我をしてしまったりと言う事態が見受けられる。
「過密日程・過労」に対して医事委員会がエビデンスをもった提言ができるかどうか。道のりはまだまだ長い。

2015年6月20日土曜日

関東MDPV〜男子4継優勝・新入生も活躍

埼玉医大陸上部全体としては今年最初の大会。陸連の医事委員会と重なって残念ながら現地に行くことはできなかった。
春先からの不調が心配された男子短距離陣が復活の兆しを見せたことにまずほっとした。
主将も初の入賞で面目を保ったろうし、女子も新入生が多く出場し、盛り上がったことと思う。

男子100m予選 竹内優太 10.80 (+0.0) 大会新記録
男子100m予選 石坂直樹 11.55 (+0.1)
男子100m決勝 竹内優太 10.73 (+2.3) 1位
男子200m予選 中山雄太 22.60 (+2.2)
男子200m予選 渥美敬介 22.92 (+1.4)
男子200m決勝 中山雄太 22.21 (-1.0) 1位
男子200m決勝 渥美敬介 22.33 (-1.0) 2位
男子400mTR決勝 柴田遼 53.54
男子800m予選 赤川玲 2:03.68
男子800m予選 榎本寛 2:13.47
男子800m決勝 赤川玲 2:04.14 8位
男子1500m予選 秋山祥汰 4:24.33
男子1500m予選 豊田祥大 4:57.33
男子5000m決勝 轟和典 16:49.74 9位
男子5000m決勝 鹿島田舜也 18:55.81
男子4×100mR予選 石坂/竹内/渥美/中山 42.70
男子4×100mR決勝 石坂/竹内/渥美/中山 41.80 1位
男子4×400mR予選 忽滑谷/渥美/柴田/中山 3:26.60
男子4×400mR決勝 柴田/渥美/中山/竹内 3:26.31 3位
男子円盤投げ 中山雄太 32m89 2位

女子100m予選 秋山友香 13.31 (+0.3)
女子100m決勝 秋山友香 13.49 (+1.9) 5位
女子200m予選 武藤瑞希 31.00 (+0.0)
女子200m予選 今泉友希 27.97 (+1.0)
女子200m決勝 今泉友希 28.46 (-1.0) 7位
女子400mTR決勝 古谷佳菜子 1:04.83 8位
女子800m予選 黒岩光 2:48.06
女子1500mTR決勝 西塚優花 5:59.32
女子1500mTR決勝 富岡誠子 6:20.47
女子3000m決勝 岡部文子 10:19.89 1位
女子100mH TR決勝 中島真理惠 16.78 (-1.7) 2位
女子100mH TR決勝 山口彩織 18.80 (-1.3)
女子4×100mR予選 古谷/秋山/山口/今泉 53.05
女子4×100mR決勝 古谷/秋山/山口/今泉 53.45 4位
女子円盤投決勝 照井真理子 16m59
女子砲丸投げ決勝 照井真理子 6m33
女子走幅跳決勝 武藤瑞希 4m39 (+2.0)

男子トラック 埼玉医大男子 3位

2015年6月16日火曜日

無月経・疲労骨折〜跳躍選手も危ない?!

これまで女子陸上競技選手の無月経・疲労骨折というと、長距離ランナーにばかり注目が集まっていた。実際には、無月経・疲労骨折のリスクが高い方から、長距離走・競歩>跳躍>短距離走>投擲、の順になるようだ。
注目すべきは女子跳躍選手の無月経・疲労骨折経験率の高さ。確かに一線級の走幅跳・三段跳・走高跳・棒高跳の選手達は(長距離ランナーほどでないにせよ)スリムな痩身である。重力と戦う競技であるからには、軽量化は必至なのである。
長距離走のような「雨垂れ石を穿つ」ような継続的な骨へのストレスというよりも、体重の数倍という突発的な大きな衝撃が脚にかかる。
その結果としての疲労骨折が、長距離ランナー並みあるいはそれ以上に多いようだ。
一方、跳躍選手と短距離ランナーの間には、歴然とした罹患率の差がある。

日本は駅伝が盛んなせいか、跳躍選手の数も存在感も長距離・マラソンに隠れてしまっているが、こうした問題点があるとするならば、今後の跳躍選手育成に一石を投じるデータとなりそうだ。
詳細は日本陸連医事委員会、日本産科婦人科学会の報告書がそれぞれまとまるのを待って、改めて。

2015年6月15日月曜日

無月経アスリートが使うエストロゲン製剤はどれがいい?

無月経のアスリートのホルモン(エストロゲン)補充療法を行う場合、通常、経皮剤を用いる。
これは若い人に限らず、更年期のおばさまに対するホルモン補充療法の際も、最近は経皮剤をまず選択すべし、となっているからだ。プレマリン®という以前から多く使われてきた内服エストロゲン薬もあるが、胃から吸収されてまず肝臓に流れてしまうと、脂質代謝の面などで不利な点が多いことがわかっている。しかもプレマリン®だと、採血で測定できるエストラジオール以外の成分が多く、治療効果が血液検査で判定できないという問題もある。

となると、選択肢はディビゲル®、ル・エストロジェル®、エストラーナテープ®の3種類だ。
ディビゲル®とル・エストロジェル®はジェル剤で、化粧品会社が製剤化に協力しているだけあってベタベタせずのびもよくすぐれた使用感である。ディビゲルは1日分ずつ個別包装になっているので、合宿や遠征などの携帯に便利である。ル・エストロジェル®は白いボトルに資生堂の青いマークが美しく印字されており、若い女性は化粧品感覚で使えるようである。よってアスリートの人気が高い。
ル・エストロジェル®の標準1日使用量は2プッシュであるが、あえてアスリートに1日1プッシュで用いるように指導することもある。小柄な場合、急激なエストロゲンの上昇を本人が懸念する場合(体重増加の心配が多い)などである。ただし1プッシュだと十分に血中エストラジオール濃度が上がらない印象がある。せいぜい20pg/mL程度までであろう。
したがって、特に胸の張りや帯下増量などの問題点を訴える選手以外は、標準量(2プッシュ)の方がよいと思う。特に骨密度維持が急務のアスリートに対しては。

以前は、2日間貼りっぱなしにするエストラーナテープ®は汗をかくアスリートには向いていないだろうと処方を手控えていたが、性腺機能低下症の保険病名のもと堂々と若年者に保険処方できるようになってからは、(ともすると保険査定でひっかかりやすい)ジェル剤を避けて、エストラーナテープも積極的にランナーに処方している。地域によってはジェル剤の若年者への処方が保険ではできないところもあるようだ。
実際使ってもらうと、ジェル剤よりもパッチ剤の方がエストラジオール濃度が高め安定しやすい印象があり、また懸念していたよりもアスリートの皮膚トラブルが少ないので、当面はこれを第1候補に、と考えている。

2015年6月14日日曜日

日本学生個人選手権女子10000m競歩〜岡部が2位入賞

病院実習の始まる5年生になって、かえって調子が上がり、競技意欲の増した感のある岡部文子(医学科5年)が個人選手権に出場。この大会は各種目の大学トップ級は、日本選手権を控え出場を手控える傾向にあるが、女子10000m競歩は国士舘大を除いてほぼトップ級が出揃った。
前週の外科系実習でなんども腰が重くなり不安があったという岡部だったが、前半はやはり動きがスムーズでない様子。それでも冷静に5→4→3→2位と徐々に順位を上げ、五藤(中部学院大)が抜け出した後の後半は単独2位を独歩。後方から松本(順大)が猛追してくるものの、8000m以降粘って持ち直し2位を死守した。高温多湿の厳しい条件の中、先月の関東インカレで出した自己記録に16秒と迫る好記録だった。
「この程度の練習で結果出しちゃっていいの?」と本人は謙遜していたが、最近の安定した結果はこれまでの積み重ねと、時間のやり繰りに慣れてきたおかげだろう。1週間前の埼玉県選手権での5000mW自己新も結果的にいい刺激になっていたと思う。
今後は3000m、5000mなど、ランのレースも目白押し。多様な刺激を入れつつ、気分転換も図りながら、さらにレベルアップしてほしい。辛い長時間手術見学だって体幹トレーニングと思えば無駄ではないぞ。
次の目標は、まだ達成していない日本インカレの表彰台か。

女子10000mW決勝
1位 五藤 怜奈(中部学院大・2年)47:15.25
2位 岡部 文子(埼玉医科大・5年)48:26.07
3位 松本 紗依(順天堂大 ・1年)48:31.24


問題点が一つ。多湿に加えて時折日が差し気温が急上昇。熱中症でゴール後医務室に担ぎ込まれる選手がいたほか、救護の手当てを受ける選手が複数人出た。日本インカレなど大学の大会では、女子10000m競歩が10時〜14時の暑い時間帯に組まれることが多い。
他のトラック競技のラウンド間の時間確保など、運営上の理由があるのだと思うが、もっともトラック上を長く動き続ける種目なので配慮が欲しいところである。暑さのために実力を発揮できない選手が出ており、残念だ。

2015年6月13日土曜日

無月経アスリートの子宮萎縮はしょうがない?

数年単位で無月経となっているアスリートの子宮を、下腹部に超音波プローブをあてて見ると、通常きわめて小さい。子宮体部長が(通常7cm程度のところ)4cmくらいで、思春期前の「小学生レベル」の子宮である。
これは長期間の低エストロゲン状態の結果である。子宮はエストロゲンにより大きさが維持されるからである。
「子宮がずいぶん小さいよ」と告げると、アスリートも同行の母親も心配そうな顔をする。

しかし案外、子宮サイズは可逆的というか、可塑性があるというか、エストロゲン分泌さえ回復すれば必ず正常サイズに戻ってくる。拒食症の患者も同じで、3ヶ月くらいエストラーナテープ®を貼っているとほぼ通常サイズに戻ってくる。外国で60歳代のおばあちゃんが(癌で子宮摘出された)娘の受精卵を子宮に移植してもらって妊娠・出産した、などという報道が時々されるが、いったん閉経した女性の子宮さえエストロゲンさえ投与すれば妊娠可能になるのだから、かなり子宮はフレキシブルな臓器である。だから無月経のアスリートもあまり心配しなくてよさそうだ。

2015年6月12日金曜日

原発性無月経の実業団ランナーでも引退後は月経が来る?

先日このブログで、無月経のランナーでもほとんどは引退後に月経が来る、と書いた。もう少し詳細に説明すると、引退時点で無月経だった実業団ランナー16名のうち、半数が(なんと)3ヶ月未満で、15名が3年以内に月経が回復していた。月経回復までの体重増加は平均6kg。ただ1人月経が回復しなかったのは、体重増加がなく市民ランナーとして走り続けている選手だった。

ところがこの調査対象選手の中に「原発性無月経」、すなわち生まれてこの方いちども月経が来たことのないランナーは含まれていなかった。
引退して体重が増えれば、いったん思春期にできあがってその後冬眠していた排卵の能力が回復するのはわかる。では、そうした排卵・月経の機構がいちども機能したことのない女性の場合、たとえば20代中盤を過ぎてからあらためて思春期が来るようなことが起きるのか?もう手遅れということはないのか?
これは確かに重要な疑問であり、現時点では20歳過ぎまで原発性無月経の選手が引退後に速やかに下垂体、卵巣機能が正常化するかどうかについては、まだ何とも言えないということになる。今後の調査が必要だ。
個人的には、20歳代のうちならスポーツに起因した原発性無月経(初経発来遅延)であれば、引退後に自然に排卵が開始するだろうと予測している。

ただし、もし大学あるいは実業団入りの時点で原発性無月経のアスリートがいれば、産婦人科で精査をすることが必須である。精査には、染色体検査・ホルモン採血・MRI検査などが含まれる。
2009年のベルリン世界陸上でセメンヤ選手の性別問題があったように、性分化異常症の選手がスポーツ界には「濃縮されて」存在することがわかっている。競技で有名になってからこのような問題を指摘されるのは、きわめて望ましくない事態である。

2015年6月11日木曜日

埼玉県選手権

6月4〜7日に熊谷で行われた埼玉県選手権に4名の学生が出場した。
まず岡部は自己記録を大きく更新して初優勝。高校生にはまだ負けられない。
十種にチャレンジした中山は関東インカレ不出場の鬱憤を晴らし、目標通り3位入賞。もともと走種目のレベルは高いので、走高跳、棒高跳の技術を磨けばさらに伸びそうだ。
竹内は手堅く5位を確保。関東選手権で自己新・日本インカレ標準を狙って欲しい。

男子100m予選 竹内 優太(5年) 10.93(-1.3)
男子100m準決勝 竹内 優太(5年) 10.95(-0.1)
男子100m決勝 竹内 優太(5年) 10.91(-1.3) 5位
男子200m予選 渥美 敬介(3年) 23.30(+1.7)
男子十種競技 中山 雄太(5年) (総合)5792 3位
  100m 11.17(-0.5)
  走幅跳 6m15(0.0)
  砲丸投げ 9m41
  走高跳 1m55
  400m 49.93
  110mH 15.68(+2.3)
  円盤投 33m88
  棒高跳 2m60
  やり投 41m33
  1500m 4:49.53
女子5000mW   岡部 文子(5年) 23:20.98  1位

2015年6月10日水曜日

無月経だが骨密度は高いランナーにホルモン補充は必要か?

何年も月経が来ていないアスリートに対してホルモン補充療法を行う一番の目的は、骨粗鬆症を防ぎ、選手生命が故障により短命に終わらないようにするためである。
もちろん将来の妊娠能力(妊孕性)も心配なところではあるが、引退後の実業団女子長距離ランナーに対するアンケート調査によれば、ほとんどの選手が引退後の体重増加とともに月経が回復しており、不妊症の率も特に高くはないことがわかっている。
したがって僕も、無月経のアスリートに対して、将来の妊孕性に関してはあまり「脅かさないように」している。

では、もし無月経であっても骨密度が十分高いアスリートに対しては、ホルモン補充療法の必要はないのだろうか? 長距離ランナーなら、例えば腰椎骨密度が若年者平均の90%以上あるような場合であろう。

これは、アスリートの年齢、現在の競技レベル、今後の目標や長期計画などによってケースバイケースに決めていくことになる。
まずは骨密度の高低にかかわらず、トレーニングや食事、体重の見直しなどを進めるのが、排卵回復の根本対策になる。
骨密度が十分あるなら、そうした見直しをしつつホルモン療法なしで様子をみる期間を半年〜1年くらいとってもよいと思う。
ただし現時点では骨密度が十分であっても、長い目でみた場合、たとえば実業団の若手で、将来距離を伸ばしてマラソンまで走るのが目標、というような選手の場合は、早期からのエストロゲン補充を勧めることもある。

無月経だが骨密度が高い場合、もともと遺伝的または体質的に骨が強い選手なのだが、徐々に骨密度が減ってきている途中段階、と見なすのが妥当だ。
「将来を見据えた」場合、本人とコーチの納得が得られれば、やはりホルモン補充を考慮すべきである。
チームの新人で、まだすぐには競技成績を期待されない状況や故障で走れない状況なら、体重増加や練習量低減が受け入れられやすい。しかし、すでにある程度活躍しており競技レベルを保つ必要がある場合、なかなか体重増加やトレーニング量減少は現場に受け入れられない。その場合は、むしろホルモン補充療法に頼らざるをえないことになる。

2015年6月9日火曜日

関東インカレ

今回の関東インカレはリレーでベストメンバーが組めず、せっかく出場権を得ていた男子4×400mRもエントリーをとりやめ、それに伴い中山 雄太(5年)が「来年へ出場件持ち越しのため」十種競技への出場を見合わせ、淋しい出場者数となってしまった。
その中で岡部が2度目の3位入賞を自己新記録で果たし、病院実習をこなしながらも高いレベルで競技を継続できることを示してくれた。多くの医学生アスリートの励みになることだろう。

なお、関東インカレの出場可能回数は、医学部や歯学部、獣医学部、薬学部など、修業年限が6年間の学生についても4回までと制限されている。これはやはり不合理ではないか。
今後、学生主導で関東学連に働きかけていってもらいたい。関係する学部の陸上部員、スタッフの皆さんはご協力を。


男子100m予選 竹内 優太(5年) 10.81(+1.0)
男子200m予選 竹内 優太(5年) 22.22(+0.2)
男子4×100mR 田中/竹内/忽滑谷/石坂 45.89
女子10000mW 岡部 文子(5年) 48:09.62 3位