2008年5月28日水曜日

ドーピング乱用の実態

衝撃的な発表が日本内分泌学会でなされていることを教えていただいた。
表題は「ホルモン製剤の乱用の実態調査〜特にスポーツの場合」。アメリカンフットボールの選手の間でホルモン剤によるドーピングが広まっていることをうかがわせる内容である。アメリカンフットボールに関するインターネット上のある日本語の掲示板の投稿内容を調査したところ、2005年には、ドーピングの方法72件、薬剤の効用55件、副作用37件、薬価16件などの書き込みがあり、薬剤の使用状況は、これから使用する110件、使用している47件、使用した44件、その他99件だったという。肝機能障害や女性化乳房といった具体的な副作用状況も投稿されており、実際に選手の間で相当広くドーピングが行われているとしか考えられない。
日本アメリカンフットボール協会のウェブサイトを見ても、医事委員会やドーピングコントロールに関する情報の提供は全くない。五輪種目でなく日本ではメジャースポーツになっていないことから、かえって規制が甘くなっていることが考えられる。状況が懸念される。放置できない告発である。

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