フルを走った翌日はもちろん当直。
昨日の当直は、緊急手術あり、母体搬送あり、早産分娩ありと忙しかったようだが、うってかわって今日は(今のところ)落ち着いている。
時間外外来の喧噪(ほとんど全ての人がマスクをつけている異様な光景)とは別世界である。小児科の先生方は3人がかりで時間外で働きまくっていた。
さて、空いた時間に国際千葉駅伝をテレビでところどころ見ることができた。僕の小・中学校時代を過ごした千葉市の見知った風景の中を走るレースなので、沿道を見るだけで懐かしくなる。
それに加えて今回は、日本代表も学生選抜もさらには千葉県選抜まで、ベストに近いメンバーを組んできたので見所が多かった。
といってもそれは日本人選手に限った話。海外一流選手で「本気」で来たのは1区区間賞のオーストラリアのモットラム選手くらい(彼は故障からの復活レースだったらしい)。
だいたい横浜国際から1週間、日本でぶらぶら遊んでいた(であろう)ヌデレバやディタがトラックランナーに混じってキレのある走りができるわけがない。イベントとして視聴率を稼ぎたいテレビ局の「ヌデレバさんを出してくれませんかあ?」という提案にケニアやルーマニアの陸連側も「遠征費用と余分な滞在費用をそっちで出してくれるんならね」というわけで成立した「顔見せ」に違いない。
さらにバルディーニ(イタリア)などが入っている理由もわからないが、大方アシックスあたりがスポンサーになっているのであろう。衰えかけたマラソンランナーに10Kで勝負させるのはかわいそうである。
テレビに映り目立つチャンス!とモチベーションの上がった「日本学生選抜」がヌデレバを抜いて2位に入った、というところで、いかに外国チームがいい加減に代表を編成しているか、さらにはこの大会の胡散臭さがわかる。
要するに「イベント」なのである。決して選手が年間の最大目標として臨むレースではない。それを感じ取った視聴者は、いかにアナウンサーが金切り声を張り上げようとも「箱根駅伝に比べるとつまらないや」ということになるわけである。これは視聴者の方が正しいであろう。
21回を数えるこの大会、第1回が瀬古さんの引退レースであった。思い返せばこのときから国際千葉駅伝の「スター顔見せ」的な性格は決定されていたといえる。よくまあ国際陸連の公認レースになったものだ。
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