2012年10月5日金曜日

ブルガリア3日目〜隣町バルチクまで遠征

昨日の午後は、国会沿い西側に約6km離れたバルチクの町まで走って行ってみた。最初は宿泊先のある台地上を黒海から離れる北方向に走ってから幹線道路沿いを西へ。この自動車道路は田園地帯をつっきる片側1車線の一直線。当然ながらたまに来る車は相当な速度で飛ばす。車道の脇には幅の狭い路側帯ともいうべき未舗装路があるので、そこを走ってよけながらひたすら炎天下を進んだ。
そのうち気づいたのだが、道路沿いにところどころ墓碑がある。どうやらこの地点で交通事故で亡くなった人の墓碑のようだ。車の絵が彫られているものもある。似顔絵が彫られていて若者がほとんどらしい。こうした墓碑が何と1〜2キロおきに少なくとも7つはあった。写真をとらせていただき、手を合わせて進んだが、あまりにも墓碑が多い。そんなにここは事故多発道路なのか、と思うとだんだん怖くなり、(車同士の衝突に巻き込まれる可能性まで考慮して)なるべく車道から離れた路側帯の端を走った。死亡事故現場に墓碑を設置するのはブルガリアの文化なのだろうか。

さて、遠回りをしながら約12kmでバルチクの町に到達。海抜200mから一気に0mまで下る。バルチクはかつて黒海貿易の港町として栄えたところで、大聖堂などの歴史的遺物やビーチなどもあり観光名所にもなっているところ。しかし何しろ町の中心部にも人の気配があまりない。だらーっとカフェのようなところに群れている地元の中年男性達だけ。買い物をしたくなるような店もない。
中央広場のようなところにツーリスト・インフォメーションがあったが、まわりに観光客は皆無。というわけで、名所にも寄らず、バルチクの町は走って通り過ぎただけに終わった。ここはギリシャか、という印象はますます強固なものになった。
それから時々黒海の見え隠れする、海岸沿いの風情のある道を東(カバルナ方面)へ。帰りは朝練で確認していた道なので、不安に感じることもなく、最後に150m急登してホテルへ帰着。21km、2時間。




午後練を終えたところで、ちょうど競技会前検査が開始。日本チームからも男子選手1名が選出されたので、検査に付き添った。走ってばかりではなく、少しはチームドクターらしい仕事もしている。

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