2008年10月26日日曜日

毛呂山鎌北湖マラソン〜体調不良で自重

昨日の未明3時に、当直先で妊娠27週、切迫早産の緊急入院があった。これは母体搬送をした方がよさそうだぞ、と浦和近隣の2ヶ所の市立病院をあたったけれども、ダメだった。A病院の方は、「ぜひとりたいんですけれども、NICUがいっぱいで・・・」と申し訳なさそうな、その分誠意の伝わる断り方。一方、B病院の方は、こちらが「27週の妊婦で・・・」と言いかけただけで、「母体搬送ですか?Triplet(三つ子)がもうすぐ出そうなので無理ですね」と遮るように突き放された。「母体搬送のお願いです」と交換の人には言ったはずなのに、用件を言わずに電話を回したか?なにか後味の悪い断られ方。夜中のお願いなので偉そうなことは言えないが、断る電話の口調でこっちもホッとしたりへこんだりする。病院の品格にまで想像が及んでしまうものだから、注意、注意。
ところで、今回の東京の脳出血妊婦死亡事件で、盛んに搬送を「拒否」と新聞に書いてあるが、イヤな響きがする言葉。拒否、というのは、「北朝鮮が核の査察を拒否」とか「大学が警察官の立ち入りを拒否」とか(古い例えだなあ)とか「被害者側が調停を拒否」とか「民主党が国会の審議を拒否」とか、対立している二者の間で、決して「申し訳ない」という気持ちの介在無しに、おことわり申し上げるときに使う言葉でしょう。あれは、搬送受け入れを断念、もしくは搬送受け入れ困難、と書くのが正しいのであって、「拒否」ではまるで断られた病院が気の毒で、断った方が悪者みたいだ。
ちなみにあの事件は東京ならではの地域性があって、地方都市であれば、中核の周産期センターで救急のある病院が否応なしに受けざるをえない。これが東京だと、余所に「産科も、NICUも、救急も全部空いているところがあるんじゃないか?」となまじっか期待があるから、断る側も比較的抵抗無く断れてしまう。見合った末のポテンヒットというべきか。ウチしか引き受けてはないんだ、と猛烈にスライディングでとりに言った方が可能性はあったというわけだ。それでも脳出血だから、球をとれなかった可能性は高いと言わざるを得ないが・・・。

話がそれたが、その母体搬送騒ぎのせいで(実はおなかのはりがすぐ落ち着いちゃったので、搬送しないで朝まで様子を見ることにしたんだが)、すっかりおなかがすいて(夜中に働くとはらへるよね)、残っていた夕食を朝4時にかきこんですぐ寝たのがいけなかったみたい。
どうも胃がもたれるなあと思っていて、大学に戻って午前の外来後にもやしラーメンを食してからも、どうも消化が悪い感じが続く。
帰宅のランニングも胃の中が揺れる感じがして調子が悪く、結局、帰ってからぜ〜んぶ吐いて病の床に伏せってしまった。どうも僕は胃が弱点で、年に1〜2回こういうことがある。急性胃炎。今回もひたすらソロン(僕の大好きな胃薬)を2時間おきぐらいに飲んで、ほとぼりがさめるのを待った。
というわけで、(前置きが長すぎたが)今日の毛呂山鎌北湖マラソン10kmはハナからモチベーションが低く、朝ぎりぎりの8時まで寝ている始末。自分が誘ってエントリーさせた陸上部の学生が出るから、しょうがなく会場に行ったという感じ。ウォーミングアップ時もまだ微熱がある感じでとぼとぼと10分ぐらいJOGしただけ。これで無理矢理いつものペースで入ったら、箱根で倒れた順大の小野選手みたいになるかなあ、と想像し、スタートは隊列の後方からゆっくりスタート。
走り出すとまあまあ熱っぽい感じもなく(直前にソロンと一緒に飲んだロキソニンが効いたか?)、急な2kmから5kmののぼり(200m以上のぼる)でまわりの選手がぜいぜいはあはあ言っているのに自分が楽なのがなんだか愉快で、少しずつ追い抜いていき、折り返してからの猛烈な下りも、じわじわ先行のランナーをとらえて、順位を上げることができた。まあ、序盤楽ちんに入ったから、あたりまえか。
でもおかげですっかり気分はよくなった。下りの胃への衝撃が胃炎を治してくれたか?
42分30秒で112人中21位。2年前よりは3分悪いが、しょうがないでしょう。研修医1年目のM枝君や陸上部の学生たちには負けなかった。女子の1位にも負けなかったのはちょっとほっとした。ちなみにM枝君の彼女が1年前と替わっていてびっくりした。
食欲はまだない・・・。ビールも飲みたくない。

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