こちらでは鶴見岳一気登山は全市民的行事らしく、亀の井ホテルのフロントのおばさんも、不老泉という100円温泉で石けんとタオルを貸してくれたおじいさんも明日一気登山すると言っていた。別大マラソンなんかよりもひょっとしたら市民には身近なんでしょうね。
ちなみに「競争」として駆け上る「いだてんレース」の他に、ばらばらにスタートして自分でスタンプを押しながら歩きのぼる部門もあるので、おじいさんなんかはそっちの参加と思われる。



一日中曇天で山の上の方は霧が濃く小雨も時々ぱらぱら。頂上付近は全く眺望無し。それでも由布岳正面登山道にはけっこうな数の人がいた。一方、由布岳東登山道〜鶴見岳西登山道はマイナールートのようで、誰にも遭遇しなかった。道標が朽ちていたり、道がわかりにくいところもたくさん。
別府二泊目は外勤先のビデオデッキに噛みつかれていた状態から無事救出されたアンジェイ・ワイダ監督の「大理石の男」を見た。スターリニズムに席巻されていた1950年代ポーランドの労働者の悲哀が描かれている。1970年代の映画なのに、ついこの前に滞在していただけあってワルシャワや地方都市の街並みにとても親近感を覚えた。