上野さんのブログで「馬軍団、ドーピングの事実認める」というニュースを知り、リンク先を見てみると、
・認めたのはシドニー五輪当時の「政府高官」
・ドーピング物質は「興奮剤」
ということだ。馬軍団の選手、コーチが認めたわけでないという点がまず弱く、しかも長距離走で「興奮剤」が本当に競技力を高めるか疑問な点から、あまり強い証拠にはならないだろう。
馬軍団は日常から「冬虫夏草」をよく摂取しているというのが喧伝されたが、例えば漢方薬でも葛根湯にはエフェドリンが含有されているように、その中から興奮物質が検出された可能性はありうる。決して単独成分の意図的な摂取ではないのではないか。
支那の国内スポーツ界でも、コーチ間、地域派閥間の脚の引っ張り合いは激しかったと言うから、当事者以外の「証言」というのもあてにならないところがある。五輪不出場は馬軍団が強すぎる、とやっかんだ他勢力との抗争の結果だったかもしれない。
馬軍団の選手たちの走りというのは確かに異次元だった。独特の腕をあまりふらない腰高で爪先着地のピッチ走法を顔色一つ変えずにどこまでも続けていく。ただ、ドーピングを利用していたかどうかはともかく、あの走りが猛烈な練習量から生まれていたことは、ドキュメンタリー映像からもうかがい知れた。その超人的な練習量を可能とするためにどのようなこと(秘密)が行われていたか。
これには今後まだ解明、証言が必要な気がする。もちろん当事者の。
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