2011年10月1日土曜日

高校生女子長距離ランナーの親の悩み

先日、高校生ランナーを娘に持つ父親から相談のメールがあった。

高校生の娘のことでご相談があります。娘は小学校から陸上長距離をやっております。現在は強豪高校で毎日練習に励んでおります。
高校入学してまもなく間違った知識から食事を制限してしまい体重が45㎏から37㎏へ減少してしまいました。生理も止まってしまいました。競技能力も落ちました。
それから1年、食生活に注意し練習や競技を続けてきました。現在では体重も戻り44kgです。ただ、いまだに生理が来ていません。
娘はこれからも競技を続けていきたいのです。生理のことや骨密度のことなど心配になっています。このまま競技を続けて問題ないでしょうか?



(以下、私の返答)
女子駅伝強豪高校でよくみられる問題点ですね。息長く競技生活を続けていくためには、お気づきの通り、無月経・骨密度低下状態ではなかなか難しいです。
特に高校から無月経となるような過剰な練習、体重制限などをしてしまうと、卒業後になかなか伸びないというのが実情のようです。
幸いお嬢さんの場合には、体重が回復したとのことですから、あとは適切なホルモン療法を行いつつ練習量・食事を管理していけば、最悪の状態からは脱することができるのではないかと予想いたします。
体重回復とともにタイムが低下してしまってはいないでしょうか?かえってご本人がストレスを感じていないかというのがもっとも気になります。指導の先生からの「体重を増やしたこと」に対する評価はどうでしょうか。

ご指導いただいている先生から、食事の大切さや体重を増加させるようにご指導いただき、本人の認識がかわり体重が戻りました。
体重が増え始めると同時にタイムのほうもだんだん速くなっていき、今では自己ベストを出すまでになっています。
今までは辛そうでしたが、今ではストレスもないように思います。



体重が増えるとの共に自己ベスト更新とは非常にいい流れですね。
理解のある指導者でよかったと思います。


本人の身長や骨密度、ホルモン検査値などがわからないので、具体的な治療に踏み込んだアドバイスはできていないが、体重や栄養摂取の重要性を理解して、その結果競技成績も上がっているとのことで、無月経が続いているにしてもさほど「重症」ではないなという印象である。月経が来ているかどうかはもちろんわかりやすい指標ではあるが、この状態ならば排卵の回復まではあと一歩である。この選手ならばきっと大学や実業団にすすんでも伸び続けていける。応援したいと思う。

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