2008年1月3日木曜日

箱根駅伝往路〜選手自身も予想していなかった?早稲田の優勝

箱根駅伝往路についてその他の話題。

早稲田は花の2区で区間12位。こんなチームが往路優勝というのは従来の常識に反する。ただし区間順位は悪くても1位との差は少なく、3区の竹澤選手で挽回可能であった。故障気味の、竹澤君は周りがモグスに引っ張られてハイペースでとばす2区をもし走っていたらきつかったかもしれないが、3区では上手にまわりの選手に引っ張ってもらいながら実力を出し切れていた。だから結果的に竹澤を3区で使ったのが逆に早稲田の勝因ともいえる。

早稲田の駒野君はサンフレッチェ広島の駒野君に顔が似ている。

早稲田の渡辺康幸監督は現役時代は今の竹澤君以上に「プリンス」で大人気だったのに、太ったせいととあの髪型のせいですっかり面影がなくなっている。がっかりした女性ファンも多いはず。

早稲田の往路優勝を予想した専門家・評論家はほとんどいなかったのでは。5区の快走が第一の要因だが、そもそも5区はトラックや平地ロードの記録では実力・調子が推し量れないうえに、差がつきやすいという意味で往路の中で重要度がもっとも高い(距離が23.4kmに延びてからさらに高くなった)。
ゴール後の表彰式に3区の竹澤君しか間に合っていなかったというのが例年と違うところで不思議。早稲田の選手自身も往路優勝するとは思っていなかったのではないか。表彰式に間に合うような電車のスケジュールを調べていなかったと疑われてもやむを得まい。

日本テレビのゲスト佐藤敦之選手(中国電力・早大OB)は竹澤君の話題で「エースが出ないとチームがしまりませんからねえ」などと言っていたが、自分は4年のときに大エースだったにもかかわらず故障で箱根に出場できずチームを盛り下げたはず。反省している?

2区のケニア出身2選手ともオーバーペースによるブレーキをおこさず快走した。だいたいこれまでは、この距離に慣れていないせいで、前半つっこみすぎて去年のモグスみたいに最後バテバテになっていたが、今年はモグスもダニエルも23Kに問題なく対応してきていた。コーチングも選手も賢くなってきている。

城西大のエースで、私が世界ジュニアに帯同したときに一緒に行った高橋君(去年1区3位)は3区出走のはずだったが欠場した。故障だったのか?残念。城西大は1区区間賞で、当直引き継ぎ中の埼玉医大医局では大いに盛り上がったが、結局は尻すぼみ。またシード権争いをすることになるわけだが、今回も厳しいか?

学連選抜チームが10位以内に入ったら、シードの大学が1校減って、予選枠1枠が増えるとのこと。これはいつからの新趣向か?名案だと思う。学連選抜チームのモチベーションを高めるいい作戦かも。単なるオープン参加だと、少々故障気味でも調子が悪くても「俺が、俺が」と個人主義に走っていたと思われるが、チームとしての結果が評価されるようになれば、潔く譲ったりすることも出てくるだろう。予選不通過の全大学が学連選抜チームを陰ながら応援しているかと思うと面白い。中には今回シード落ち濃厚な大学の選手(ただし3年生以下)もひそかに学連選抜にエールを送っているかも。

4区は後ろを走るチームほど区間順位がよくて驚いた。おかげで大混戦になって面白くなった。特に国士舘はダントツのビリからタスキをもらって、一人も追い抜かないのに区間賞とはすごい。普通はビリでスタートすると、やる気がなくなるか焦って自分の走りができないものなのに。

2 件のコメント:

たか さんのコメント...

渡辺監督は現役時代と何かが変わったと感じていました。髪型だったのですね。

早稲田には中山選手が入学するそうですね。父親そっくりなフォームが見られると思うと楽しみです。

難波 聡 さんのコメント...

中山竹通選手は、ある意味、ヱスビーとか旭化成とかのブランドに背を向けて、雑草の立場から這い上がってきたランナーですよね。
その息子さんが。大学スポーツ界のブランド中のブランドである早稲田を選んだというのも、若干の違和感を覚えますが、ぜひ父親のようなハングリー精神を発揮して頑張って欲しいと思います。
瀬古さんは早稲田の後輩としてアドバイスしたりすることになるんでしょうか?しにくいでしょうねえ。でも瀬古さんなら、誰かがマラソン界の「長嶋茂雄」化しつつあると書いていましたが、そんな気はつかわないかな?