2009年3月27日金曜日

世界クロカン〜競技会前日

今日から突然ヨルダンではサマータイムに変更。時計を1時間早めた。
なので昨日は明るかった朝6時が今日はまだ夜明け前。6時からホテルの周りを30分jogした。ホテルの裏手の丘の上は高級住宅街が並ぶ。ところどころの豪邸の前には怖そうな歩哨が立っていて、じろっとこちらを睨む。
高級住宅街といってもところどころ例によって瓦礫の散らばる空き地があったりして、パレスチナなんかの風景と基本的には同一仕様であるから、銃声や爆発に相性がいい風景。というわけで少々怖い。


午前中は本番のクロスカントリーコースとなるゴルフ場へ下見へ。市街地からバスで20分以上かかる。ゴルフ場というから芝生が敷き詰められた別世界かと思いきや、ヨルダンに来て以来見慣れた石ごつごつの荒れ地そのもである。その外周を取り巻くように設定されたダートコースが今回のクロカンの舞台となる。
スタートの直線がいきなり200m登りなのに驚いたが、ラストも300m一気に標高15m以上登る。その前を含めると700m登りっぱなしで、標高差40m。
トレイルレース並みのなかなかハードなコース設定である。


路面も小石混じりの粘土質ダートが主体だが、砂利道がローラー車で圧舗装されている途中だったり、ラスト100mだけ足をとられそうな深い芝だったり、なかなか難しい。ダートは案外滑りにくいので、小石の多さを考えると、スパイクではなくてマラソンシューズという選択もあるという話を選手やコーチとした。
海外のアシックスカタログなどを見るとXCシューズ(クロカン用)が何点か必ず乗載っていて、スパイクシューズに近い足型だがスパイクではなく不整地をとらえやすいソールパターンの軽量シューズである。
残念ながら日本には「クロカン用シューズ」というジャンルがないので、こういうときにスパイクでなければじゃあマラソンシューズかということになってしまう。マラソンシューズのソールパターンは当然ロードで威力を発揮するものだから、ベストフィットというわけにはいかないのだ。
案外アシックスの今年のゲルFUJIなどがこういうときにいいのでは?

この2kmコースを、各国選手に混じって5周、10km走った。昨日の公園での練習クロカンコースとは比べものにならないくらい疲れた。ラストの700mを本気で走ると、脈拍が簡単に180を越えそうである。明日、アフリカ人たちがここをどのように軽々とこなすかが見物だ。

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