ちょうど今回の遠征のために羽田空港へ向かう途中でWBCの決勝がクライマックスを迎えていた。東武東上線も山手線もワンセグ携帯を両手で構える人が一両に4人ずつくらいはいただろうか。
携帯ラジオでTVの音声を聞きながら、時々その人たちの携帯画面をのぞき込ませていただいた。画面の方が1~2秒遅れるので、9回裏に同点打を浴びたときも、10回表にイチローの勝ち越し打が出たときも、僕の方が先にそれを知るのだが、携帯の持ち主に敬意を表して、すぐには態度に表さず彼らが天を仰いだり拳を握りしめたりするのを微笑みながら眺めることにした。
それにしても日本人は野球が好きだなあ。特にこれで負けたらおしまい、のトーナメント戦が。今回のWBCについては、そもそも大リーグのアジア進出の下心が見え見えだったり、韓国と何度も対戦したり、アメリカでは全く人々の関心に上っていなかったりといろいろ水をさすような報道がなされていたので、僕も当初はほとんど興味をいだいていなかった。しかし、ここで負ければ最後、の試合となるにつれて気にしないわけにはいかなくなってきた。
アジアラウンドで勝ち抜くといいよいよアメリカ本国に渡って新たな敵と戦うという旅を絡めた成長物語の構成が、なんともくすぐる。
案外いいねえ、WBC。
でも、日本代表チームについて気になることを一つ。選手構成はまるで「パリーグ+メジャーの連合軍」だ。岩村は出身こそセリーグだが今はメジャー。小笠原も元々はパの選手。純セのレギュラークラスは内川くらいか。投手も肝心なところは岩隈、松坂だし、中継ぎ・抑えも杉内、ダルビッシュとほとんどセは無視状態。タイガースファンの僕としては、2点リードの10回裏はいよいよ藤川だろう、と思ったのだが・・・。藤川の心中いかばかりか。
野球が盛り上がったところで、とてもとても残念なことに今年はこのヨルダン遠征に来ているせいで恒例の大学産婦人科野球大会第1日に出場できない。3月の最終日曜に野球が組まれるとは予想してなかった・・・・。というわけで、今年は残留メンバーでなんとか2回戦を勝ち抜き、4月の準決勝・決勝ラウンドへ駒を進めてほしい。
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