2010年3月19日金曜日

2005年ナビスコ杯決勝~Jリーグのひとつの到達点

外勤先の病院では、外来待合室や分娩室前で待つ男性客(患者の家族)のためにNumberをとっていて、ちょうど発売日に僕が勤務に行くと、キープしておいてくれて最初に読ませてくれる(なぜかいつも持ってくるのが薬剤師のおばさまの役目)。今回の750号は創刊30周年特別編集ということで、「日本サッカー マイ・ベストゲーム」という特集が組まれている。

日本代表が熱かった(やはり過去形になってしまうよね)頃の試合が過半数を占めているが、やはりジェフファンとして嬉しかったのは、イビチャ・オシムさんが2005年ナビスコ決勝ガンバ戦を振り返るページ。「コレクティブ」というオシムさんのよく使っていた言葉が懐かしい。インタビューした田村修一さんもあの試合を「93年に開幕したJリーグが到達した、ひとつの頂点のような」試合と高い評価が与えている。確かに弛緩した時間帯がなく、両チームが高い緊張感をもって攻防が連続した。息つくヒマもビールを飲むヒマもなし。延長前後半に加えてPK戦まで長かった、でもあっという間。見る方もぐったり疲れて廃人のようになったなあ。
オシムは最後の勝因を「フィジカル」にあげている。延長に入るとガンバの足が止まって完全にジェフが押していた。後半ロスタイムに巻の幻のゴールもあったし(いまだに納得がいかないが)、PK戦がなくてもジェフの判定勝ちにしていいんじゃないかという内容だった。
なお、青島達也さんやジェフ広報の利渉さんもこの試合を「マイ・ベストゲーム」にあげている。観客動員が伸びずずっとJリーグの日陰者だったジェフの最高到達点があの試合だったんだなあと感慨深い。スタンドの半分が黄色に染まったのも感動だった。
現在J2に降格してしまったジェフには、それでも巻、勇人、浩平、林、坂本とこの試合の出場メンバーが5人もいる。スタッフの立石、斉藤を加えれば7人。この「最高到達点」を肌で知る者がいるうちに往時の勢いを取り戻してほしいと切に願う。ジェフの現状を気にかけてくれているオシムさんが元気なうちに。
まずは1年でJ1に復帰して、水野君の復帰先をつくってあげなくては。そうすれば阿部ちゃんも帰ってきてくれるかも・・・。

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