2010年3月11日木曜日

ポータブルヘッドフォンアンプに感心

iPhoneやiPod touchの音楽をもっといい音で聴きたい!という願望を満たすべく、iPodとイヤフォンの間に接続してポータブルヘッドフォンアンプ、audio-technica AT-PHA30iを手に入れた。iPhone3GSを接続したらいきなり「このアクセサリはiPhoneでは動作しません」という警告が出てきてがっくり。iPod touchに接続していろいろテストを試みる(ただし実際は警告を無視してそのままiPhone3GSに接続し続けてもちゃんと使えることが後から判明)。
まずアップルの純正イヤフォンを接続してみると、確かに低音域を中心に音圧が上がったことはわかったが、さほどの音質向上とは思われず、これならコードが余分に長くなる分、走るときなどに不便だからつけない方がいいやという感想。
次にBoseのインイヤーフォンを接続してブルックナーのシンフォニーを鳴らしたところ、ただでさえ強調される中低音域がさらに過剰に強調され、むしろ全体にベールがかかったように不鮮明となり、これまたむしろつけない方が聞き慣れた快適なBoseサウンドになる。このイヤフォンがもともとiPodに直接挿して聴くときにもっとも心地よい音を出すように相当音を「加工」しているからだろう、と推定する。

さらに自宅のデスクトップにあるBoseのPCスピーカーであるMusic Monitorに接続したところ、今度は驚いた。くもりが晴れたようにストリングスの解像度と音の輝きが増し、確実な音質向上が得られる。PCスピーカーにつなげるのだから「ポータブル」の必要が全くないわけだが、皮肉なことにその場合にこのポータブルアンプの威力を初めて理解できた。Boseとは全て相性が悪いというわけでもなかったらしい。
その後、SHUREのE4cでも音質向上を感じとることができ、イヤフォンとの相性の問題はあるものの、1万円弱という値段にしては(高級イヤフォンを新規購入するよりは)確実に効果を上げることができる良い製品だという結論に達した。
でもやっぱりNike+iPodを作動させながら走るときには、コードの取り回しがやっかいになる分、また最近は音楽ではなくてニュース系のpodcastを聴きながら走っていることが多いので、このポータブルヘッドフォンアンプは使わないと思う。当直の夜のおともに持って行くことになるかなあ。

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